『ワンダーボーイ』『モンスターワールド』で知られる、ゲーム開発会社のウエストンビットエンタテインメントが9月24日に東京地方裁判所より破産手続きの開始決定を受けたとのことです。
ここ数年のウエストンの活動があまり知られていなかったので破産となってもそう驚きはないのですが、ウエストンはかつてセガハードに多くのソフトを供給してきた会社だけに色々と思うことはあります。
同社開発のゲームで一番好きなのがメガドライブの『モンスターワールドIV』ですが、
個人的に思い入れの強いのが、海外のみで発売されたマスターシステム用ソフト『Wonder Boy III:The Dragon's trap』です。
前にもブログに書いたのですが、このソフトの存在を知ったのが『BEEP!メガドライブ』の海外ソフト紹介のページで、そのページに掲載されたスクリーンショットの数々は、メガドライブの初期タイトルにもヒケを取らない綺麗なグラフィックに物凄く興味を持ったのです。
それ以来、メガドライブソフトをチェックすると同時に海外のマスターシステムもチェックすることになるのですが、当時の私はまだ中学生。
私のマニアックな路線は中学生の頃からあまり変わっていないというか(笑)
私にとってのマスターシステムは、日本のそれ(セガマークIII)ではなく海外のソフトで、そのきっかけは『Wonder Boy III:The Dragon's trap』であり、それを開発したウエストンによるものです。
もしウエストンがなければ海外マスターシステムソフトを200タイトル以上揃えることもなかっただろうし、だからこそ今回の破産は色々と思うことがあるのです。
…ここまで書いて、アレスタを開発したコンパイルの存在を忘れてた(爆)
とはいえ、私にとってのウエストンは高校時代に遊んだ『モンスターワールドIV』で終わってしまったので、ここで「破産は悲しい」とコメントするのは図々しいと思われるかも知れません。やはりヒット作のない会社は生き残るのが厳しいのかも…
ところでウエストンと協力関係にあったメーカーはセガだけでなく、30代以上のファミっ子ゲーマーならハドソンの名前が出てくるでしょう。
その中でも有名なのが『高橋名人の冒険島』
ファミコン版を開発したのはハドソンですが、オリジナルはウエストン(当時はエスケープ)が開発したアーケードゲーム『ワンダーボーイ』(販売はセガ)
ここからハドソンとウエストンの関係が始まり、私の小学生卒業祝いに買ってもらったファミコンの『魔神英雄伝ワタル外伝』、PCエンジンの『モンスターレアー』『アドベンチャーアイランド』『ダイナスティックヒーロー』『クレストオブウルフ』など、セガサターン時代までその関係は続きました。
ある意味、ウエストンとの関係が続いていた頃のハドソンは、ハドソンが輝いていた最後の時代だったのかも知れません。
それにしても小規模の会社のウエストンよりも先に、大規模の会社だったハドソンが先に消えるとは、PCエンジン全盛期時代は思いもしなかったのですが(涙)
…コナミデジタルエンタテイメント様がいる限り、ハドソン魂と『THE功夫』は次の世代に受け継がれていくのです。
『THE功夫』とウエストンは全く関係ないけどな(笑)