本日はセガゲームスのメガドライブソフト『新創世記ラグナセンティ』が発売されて21周年となります!おめでとうございます!(画像左のパッケージは欧州版)
開発はネクステック(現ネクスエンタテイメント)によるもので、同社のメガドライブソフトとしては『エクスランザー』『幽☆遊☆白書外伝』に続く第三弾となり、本作の発表を機に社名をガウ・エンターテイメントからネクステックに変更されました(同社の公式HPではガウじゃなくてエマーグと記載されているけれど当時は聞いたことないぞ!)。
ジャンルは一言いえば『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』(任天堂)タイプのアクションRPG。いわゆる経験値稼ぎといったレベルアップの概念はなく、謎解きとアクションメインの内容で、レベルアップも各所に落ちているハートの器でライフの最大値を増やせるところなど、ゼルダに類似している部分も多いです。あと草刈り(笑)
ただ、本作ではパートナーとなる動物たちを同時に2体までパーティに入れることができ、動物ごとに異なった能力が使えたり、パーティの組み合わせによって別の能力が使えたりと、それが本作の大きな特徴となっています。
数日でクリアできるボリュームの少なさは当時のアクションRPGでは普通だったのであまり気になりませんが、全体的に淡いながらも描き込まれた綺麗なグラフィック、ラスタースクロールを生かした視覚効果(特にボス戦時の演出は秀逸)など、全体的に丁寧な仕上がりで、メガドラ・アクションRPGとしては良作の部類に入ると思います。
ただ、メガドラでは(出来はともかく)設定や物語に凝ったRPGが多いので、それと比較してしまうと物足りない気がするのも確かです。
開発元のネクステックはこのあと、同タイプのアクションRPGとしてゲームギアで『シルヴァンテイル』、セガサターンで『リンクルリバーストーリー』を開発しています(販売元はいずれもセガゲームス)。
ネクステックのスタッフは『ゼルダの伝説』によほど思い入れが強いのか、『シルヴァンテイル』のシナリオライターとして初代『ゼルダの伝説』のシナリオを担当した照井啓司氏を起用しています。発売前から照井啓司氏が関わることを専門誌で発表されたのですが、ゲームギアソフトということもあり誰も話題にしてくれなかったのは悲しかったですが(紹介記事も1/2ページといった小さな扱いだったし…)、思えば当時の自分もそこまで興味なかった(笑)
また、本作は当初『シャイニングローグ』というタイトルで発表され、『シャイニング&ザ・ダクネス』『シャイニングフォース』シリーズといった一連の「シャイニングシリーズ」であることを匂わせていました(その時点で開発元は明かされなかった)。
結果的に『新創世記ラグナセンティ』は「シャイニングシリーズ」とは関係のない作品となりましたが、翌年に発売された当の「シャイニングシリーズ」の最新作であるセガサターンソフト『シャイニングウイズダム』は連打要素以外はモロにゼルダだったので、今思えばセガゲームスそのものがゼルダ好きだったのかも知れません(笑)
ところで本作はメガドライブで弱かったRPGを強化するために発足された「メガロープレプロジェクト」の第一弾タイトルでした。メガロープレプロジェクトのカートリッジ作品に関してはパッケージ内にピンバッジが同梱されていますが、本作では同梱せず、聞くところによると本作は店頭での直渡しだった話ですが、未だにそのピンバッジを見たことないんですよね。後追いとはいえ、発売から一年以内に新品で買ったのに…
というわけで、
ラグナセンティピンバッジの情報をお待ちしております!