先日ヤフオクで落札した『桃太郎銑鉄DS TOKYO&JAPAN』を一通りやったのですが、コンシューマ移植としてこれでいいの?と思ったり。
携帯アプリ版からの移植のようですが、それを仕様を含めてそのまま移植したんじゃないかと思うぐらい内容が薄く、これをフルプライスで売るには問題があるレベルです(ちなみに私は携帯アプリ版は未プレイ)。
CPU合わせて3人までしか遊べないとか、最大年数は30年までとか、イベントやカードの種類が少ないとか、最初のファミコン版はともかくとしてPCエンジン時代の桃鉄の方がボリュームがあったように感じるぐらいボリューム不足です。
いや、
30年までしか遊べないのはイベントの少なさによるゲーム展開をダレさせない為の配慮かも知れませんが(笑)
フルプライスで出す以上、売り切り数百円程度の携帯アプリ版をベースにボリュームアップしないとユーザーは納得しないのは目に見えているのに、その配慮が見られないのはスタッフの技術力不足以前に、作者のさくま先生はコンシューマでの仕事ができなくなったのかな、と思いたくなります。
さくま先生のブログにてユーザーへの要望に対する回答も、相手を小馬鹿にしたり、逆にクレーマー扱いにしたりと、クリエイターとしてではなく人間としても問題ありすぎる人物のように見えます。
他機種版になりますがXbox360版オンライン対戦に対応しなかった理由で
「私がオンラインまで勉強するは、絶対無理!そんなヒマあったら、東大でも受験するよ」
と発言しているのを見ると、自分がコナミの立場だったら彼抜きで桃鉄を作りたくなりますよ!
その時代に合わせたシステムを作れないクリエイターなんて、どっちみちこの先は生きていけないですからね。
ちなみに『桃太郎電鉄20周年』は少ししかやっていないのでノーコメントで。
私が薄々さくま先生がクリエイターとして怪しく思えてきた最初のきっかけがゲームボーイカラー専用ソフト『桃太郎伝説1→2』
PCエンジンの『桃太郎伝説ターボ』『桃太郎伝説2』をカップリングしたリメイクソフトですが、発表当時は名作RPGが手軽に携帯ハードで楽しめると喜んでいたんですよね。
で、実際に新品で買ってきて絶望しました…
セーブが一つしかできないとか、2を遊ぶのに1を最初にクリアしなければいけないのはまだ許せます。
しかし、移動速度やメッセージ送りが絶望的に遅く、ファミコン時代のRPGの方が(ゲームバランスはともかく)スピーディに遊べるんじゃないかと思うぐらいストレスがたまって、とてもプレイステーション2が発売された後の21世紀のRPGとは思えないほどの完成度でした。
特にメッセージスピードの変更なんて1986年に発売された『ドラゴンクエスト』ですら出来たのに、『桃太郎伝説1→2』は15年前のゲームが出来たことすらできないんだぜ(笑)
てっきりメッセージ早送り機能があると思って、説明書に記載されていないかどうか穴が開くほど確認しましたよ!(笑)
ある意味で『桃太郎伝説』シリーズにとどめをさした一本で、この頃のハドソンはコナミの資本が入る数ヶ月前。
少なくとも桃伝を終了させたのはコナミのせいではなく、時代に合わせたUIを作り出せなかったさくま氏の問題が大きかったように思えます。
いや、
桃伝を終了したいからこそ、あえてこんな古臭いUIにしたんでしょうね。
だから桃鉄終了アナウンスも表向きはコナミのせいにしたんだと思います。
ちなみに廉価版『桃太郎伝説1→2』は出回りが悪いようで、私は現在に至るまで秋葉原のメッセサンオーで一度しか見たことがないほど遭遇率が低いです。
ゲームボーイコレクターを目指すなら早いうちにおさえることをお勧めします。
ゲームはコンマ1ミリもお勧めしないけど。