少し前の話題になりますが、『メタルギアソリッドシリーズ』で知られる小島秀夫監督がコナミを退社し、新しいスタジオを設立したことはある程度ゲームに詳しい方ならすでにご存知かと思います。
本来ならば小島監督の門出を祝うべきなのに、一部でコナミに対する批判を耳にするのが理解できないんですよね。
コナミの肩を持つわけじゃないですが、退職や独立に至る事情は当人しか知らないわけだし、そもそもコナミほどの大企業になると小回りが利かなくなる側面があるので、自分がやりたいように活動するには独立が監督にとって幸せな道だと思うんですよね。
コナミだけでなく、今まで数多くのクリエイターの動きを見てみると、むしろ小島監督の独立が遅すぎたとしか見えないのですが(笑)
コナミの『グラディウス』『悪魔城ドラキュラ』『魂斗羅』『ときめきメモリアル』などを手掛けた人たちは比較的早いうちに退職しているのを見ると、シリーズを同じ人が作り続けている『メタルギアソリッド』がコナミとしては異例にも見えたりするんですよね。自分の知り合い(日本国外関わらず)にも元コナミ社員がそれなりにいますが、彼らのコナミ在籍期間が短かったことを思うと、なおさらそう思います。
そうそう、ドイツ在住の知り合いのゲームコレクターも後で元コナミ社員と聞いて「世の中どれだけ元コナミ社員がいるんだよ!」と思ったり(笑)
さすが小島監督、すでにソニーとの契約を済ませたようで、小島監督ほどのネームバリューになるとキックスターター使うまでもなく企業が呼びかけてくるものなんですね。シェン●ーとは大違い(笑)
しかし、コナミだけでなく、セガレベルの企業でさえ『ベヨネッタ2』といった大作ゲームが没になっているのを見ると、日本でオープンワールドな大作ゲームを作るには任天堂やソニーぐらいの体力のあるメーカーしか出せないんでしょうね。その体力のある企業の一つであるソニーと手を組むならば一安心ですね。
何せ、明らかに開発費を回収できる見込みがないのに8年以上作り続けている『人喰いの大鷲トリコ』の面倒を見てくれる大らかなメーカーですし(笑)
個人的には大作よりも、小島監督の初期作品である『スナッチャー』『ポリスノーツ』のようなテキストタイプのアドベンチャーがやりたいんですよね。
私が遊んだ小島作品で一番好きなのはこれです。
『ときめきメモリアル ドラマシリーズ』の三部作!
私が遊んだのはセガサターン版ですが、もうぶっちぎりで好きです。
基本的にアドベンチャーゲームは複数回遊んだりはしないのですが、このシリーズと『クロス探偵物語』と『サクラ対戦』は何度も遊びました。それぐらいハマったゲームです。
システムは『ポリスノーツ』を踏襲しているだけに遊びやすく、過去の小島作品同様、完成度の高いミニゲームの挿入や、ちょっとした小技を効いたネタを随所に仕込んであるのもポイントです。
これだけの傑作をなぜPSNで配信しないコナミ!(笑)
ところで上記のときメモドラマシリーズの『虹色の青春』、少しネタばれすると主人公は被害妄想が激しすぎて虹野さんが可哀想になってきます…
話が脱線しましたが、新体制での小島プロダクションの新作が気になるところですが、その前にPS4を何とかしないとな(笑)