手ごたえはあって、ボリュームが適度なアクションゲームがふとやりたくなって、その条件に満たしたタイトルで一番最初に思い付いたのがメガドライブの『ソードオブソダン』(セガゲームス)……
…は数ヶ月前にクリアしたので、10年以上ブランクのある『魔物ハンター妖子』(メサイヤ)に挑戦。
主人公が手にする武器は近距離に判定がある剣と、ヨーヨーの要領で飛ばすことができる攻守一体のバリアが使える以外はパワーアップの類はなく、バリア道中にあるアイテムがライフ回復と1UPしかないストイックなゲームですが、ステージ数が全部で5面と、当時のアクションゲームとしてはボリュームが少なめで、短時間で本気を出して遊ぶ感じが好きだったんですよね。
とりあえずエンディングまで頑張ってみました!
全5面のゲームにしてはやけにエンディングの一枚絵が多くて、エンディングに使われた容量でもう一つステージが作れたんじゃないかと思ったりもしますが(笑)、難易度の高いゲームをもう一面もあったら途中で力尽きてしまう…。
改めて最後まで遊んでみて、このゲームの難易度を上げている要因がとにかく制限時間が厳しすぎることでしょうね。確かに敵の攻撃が激しいのですが、それは少しずつスクロールさせて対処すれば問題ありません。しかし、それだと時間が掛かってボスまで制限時間が足りなくなりがちです。幸い、1UPアイテムはそこそこ出るので、わざと残機を潰してタイムに余裕を持たせるのも手だと思います。実際に久しぶりのプレイでは、一面のボスを倒した時点で残りのタイムが8秒、ラスボスに至っては3秒で撃破というギリギリっぷり(笑)
…とてもじゃないけど、パッケージイラストに惹かれて買った方には地獄のような難易度のゲームですね…
当時から「赤いチャイナ服が売りなのに、イメージとは違うパッケージイラストを採用したのは何故か?」と言われていましたが、パッケージイラストを手掛けた宮尾岳氏によると、元々メガドラソフトの為に描いたものではなく、習作で描いた絵がそのまま採用されたとのことです(笑)
ちなみに宮尾岳氏は『バーニングフォース』(ナムコ)『サイオブレード』(シグマ)のメガドライブパッケージも手掛けているそうで、気になる方はチェックしてみて下さい。
ところで当初は『魔物ハンター妖子』ではなくて、ファミコンの『聖闘士星矢 黄金伝説完結編』(バンダイナムコ)に挑戦してたんですよね。
そしたら3面の双児宮のアナザーディメーションステージのあまりにもの超絶難易度にめげて『魔物ハンター妖子』に手を出したのが真相です(笑)
ジャンプ中の補正が効かないし、障害物(?)が不規則にやたら飛んできて安全な場所が少なかったり、妙に穴落ち箇所が多かったり、道中が長い癖に途中でミスると最初からやり直しで心が折れました…。特に足場が小さいところを進んでいくのは緊張感ありまくりで心臓がバクバクでした(落ちたら最初からですしね)
全部で13ステージあるのに、序盤でくじけているわけで、これを最後までクリアした人は本当に凄いと思います…。
ところでこのゲーム、主人公たちが黄金聖闘士に対し「ゴールドクロス」と呼ぶなど変な部分がありますが、TVアニメシリーズ聖域十二宮編の放映中に作られたゲームでありながらも(ソフトは北欧アスガルド編の序盤に発売)、上手くゲームとしてまとめているのは今思うと凄いですね(それ故にアニメ版の設定だけでなく原作の設定も使われていますが、キャラゲーの宿命で発売日が厳守されている中ではなかなかの仕事だと思います)。
特にグラフィックの再現性、特にアクションパートのドット絵の頑張り具合はキャラゲーのバンダイの意地を感じさせる出来です。粗いドット絵ながらもきちんとキャラが判別できますし。
それにしても攻略情報に頼ってのプレイでも難しすぎ…