先日、NintendoSwitchで配信された『アケアカNEOGEO ライディングヒーロー』(ハムスター)の8時間耐久レース編(要はクエストモード)を遊んだけれど、このモードをゲーセンでクリアしたのいるの?レベルに厳しい。
公道でライバルと走るという設定のため、細い道で他の車やバイクを避けつつ走らなければいけないので純粋なレースゲームとして難易度が高い。そしてアーケード版は勝負の勝ち負け関係なく、制限時間を過ぎると強制的にゲームオーバー。ワンコインでワンレース走れるのがせいぜいのゲームだけに、必然的に大量の連コインしないとクリアが不可能な内容。普通にレースするだけでもお金が掛かるのに、負けるとさらにペナルティとしてゲーム内の所持金が減らされるので、それを取り戻すのにさらにワンコイン使わざるを得ず、これはあくまで想像なんだけど、上手い人でさえワンプレイ100円だとするとクリアまで5,000円は余裕でかかりそう…。
ネオジオの場合、メモリーカードを専用筐体に挿せばセーブができるので、セーブありきのゲームデザインにした可能性があるけど、お金が掛かるレースゲームと言われる『頭文字Dシリーズ』(セガ)や『湾岸ミッドナイトマキシマムチューンシリーズ』(バンナム)が可愛く見えるレベル(汗)
…ほんと、これをゲーセンでクリアした人がいたのか気になる。しかし、ネオジオ筐体で50連コインもされたら、オペレーターは儲かっていいかも知れないけど、他のプレイヤーには迷惑だよな(笑)
●個人経営のゲーセンが復興するチャンスは無理だろ…
高田馬場ゲーセン・ミカドの配信で、
「昔はおっちゃんやおばちゃんが気軽に遊べた定番ゲームがあったけど、最新のゲーセンはオタク化してそういう人達の居場所がなくなった。ここに個人経営のゲーセンが復興するチャンスはある」(要約)
と語ってたようだけど、厳しい言い方すると理想論に過ぎないよね。もちろんミカドはそれで成功してるかも知れないけど、『グラディウスIII 伝説から神話へ』(コナミ)がワンプレイ300円でも常に客が付くような特殊なゲーセン視点で言われると説得力ないな(笑)
現在、多くの年配者に人気があるアーケードゲームはパチスロ・パチンコ・メダルゲーム中心だし、平日昼のイオンモール等の商業施設のゲームコーナーにはそういった年配者が多くいるのを見ると、どうやって年配者をわざわざゲームしか置いてない個人経営のゲーセンに呼び込めるのか理解できない。
メーカー側も、定番ゲームにニーズがあるとわかっていたらとっくに出しているだろうし、そんな素人的考えで上手くコトが進むならばアーケード事業から撤退するメーカーが相次がないよ!
また個人経営ゲーセンが経営できなくなった理由として初期投資や継続的な出費が掛かっているという批判も聞くけれど、そもそも今はゲーセンが昔よりも少なくなっているから基板売りの商売が成り立たないから仕方ないんだよね。たかが数十万の基板を数百枚売ったところで年々高騰する開発費だけでも回収できるとは到底思えない。個人経営のゲーセンが消えていくのも時代の流れとしか思えないんだよなあ…。パチンコ屋でさえここ一年で450店舗潰れたという話だし、娯楽産業自体が厳しい時代なのかも知れないけど。
そういえば立川で個人経営のゲーセンを作るためにクラウドファンディングするという話が以前あったけど、無事目標金額に達成したようですな。無謀と思ってだけに素直に凄い!