トレジャーの名作シューティング『斑鳩』の20ページ特集があるということで、ファミ通を買ってきた!
ミリシタ(アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ)の表紙がインパクト強いけど(笑)、斑鳩だけでなくシューティング特集も!
シューティング好きのライターや、シューティングラブ!なトライアングルサービスの社長や、同人シューティング・東方シリーズのZUN氏といった今でも精力的にシューティングを出している方々の座談会はありがちな内容といえばありがちだけど、シューティングを題材にしてゆるい座談会は今後そうはなさそうなのでこれもありかな?比較的マイナーな昔のシューティングタイトルが出てくるだけに、若いファミ通読者には置いてきぼりな気がするけど(汗)
そして、インディーの新作シューティングについても触れていたけど、インディーゲーム全般はそこそこしか手を出してないので、いくつかは面白そうだったのでいつかは触れてみたい。むしろ、
シューティングが熱いのはインディーなのでは?
と思った。ユーザーとしては面白ければインディーでも何でもいいけど(笑)
『斑鳩』特集はゲーム紹介のみならず、スクエニのNieRで有名なクリエイター・ヨコオタロウ氏と高田馬場ゲーセン・ミカドのイケダミノロック(池田稔)店長のインタビューがなかなかよかった!
ヨコオ氏とイケダ氏のインタビューで感動したのは、斑鳩の作者である井内ひろし氏について触れていること。
近年、トレジャーの前川社長が公の場で『斑鳩』について触れる機会がありながらも、その井内氏が今はトレジャーから離れている為、一切触れることがなかったんですよね(外部スタッフとなったキャラデザ担当の鈴木康士氏は除く)。仕方ないことかも知れないけど、トレジャーの初期(メガドライブ時代)は名前をよく出てただけに、当時を知る人間からすると寂しい。今回のファミ通の斑鳩特集でも色々と制約の多い商業誌だけに井内氏へのインタビューは当然ない(汗)
井内氏は企画だけでなく、ゲームデザイン、世界観、グラフィック、音楽、演出等、ゲームのコアな部分のほとんどに携わっている重要な人物にも関わらず、公式から名前が消えているのは前述の通りの事情があるとはいえ思うことが多かったので、例え名前だけでも出してくれたヨコオ氏とイケダ店長には感謝感激!
彼らが井内氏の名前を出したのは自分と同じクリエイター、同じゲームに関わる者だからこそ敬意を払ってのことなんだろうけれど、『斑鳩』には井内氏の作家性を色濃く出している作品だけに、ほんの小さなことだけど井内氏の名前が出たことだけでも今回のファミ通の価値はある…と言ったら大袈裟かも?(笑)
それにしても、自身でもシューティング制作に関わるほどのシューティングを語るイケダ店長の熱さは最高ですな。それにしても、ミカドで新作シューティング『アカとブルー Type-R』(タノシマス)のロケテが一日で12,000円も稼いだことで「まだまだ(シューティングは)需要がある」と語ってたけど、グラディウスシリーズがワンプレイ200~300円でも絶えずプレイヤーが集まるほどのシューティングのメッカであるミカドを規準するのは…とは思わなくもない(汗)
電撃のページでは前川社長のインタビューが。やはり、移植に対する苦労話で、当然ながら井内さんの話も、アーケード版当時の話も出ない(汗)
それはそうとインタビュー内で
「我々はもう一度考え直すべきです。皆さんにもわかっているはずだ」
とあるけど、これは『斑鳩』ではなく、実質的な前作であるセガサターン版『レイディアントシルバーガン』のサターンモードの終盤のメッセージで、ゲーム業界に対する切り捨て文化の悲観を込められた隠しメッセージとしても有名なんだけど、この声を絶賛していいのは当時シルバーガンを買った人だけだよね、と昔からずっと思っている。
アーケード版が稼働された1998年はシューティング自体がなかなか出ない時期だったので(同時期にケイブが出したエスプレイドがヒットしたぐらい)、シューティングゲーム好きが知らなかったと言うにはあまりにもアンテナ低すぎだし、一部で稼働前から期待され、『ゲーメスト』(新声社)の1998年ゲーメスト大賞のベストシューティング賞で2位と評価されながらもインカムが壊滅的という有様(そもそもゲーメスト大賞の評価は昔からインカムは比例しなかった)。
そしてその後に発売されたセガサターン版も、ハード末期だから売れなかったという話も次世代機であるドリームキャスト発売まで少し余裕があったし、もしドリキャスの為に興味ありながらもシルバーガンを買わなかったのならば切り捨てたのは業界ではなくユーザーであって、いくら発売タイミングが悪くてもシューティング好きユーザーが多いサターンでさえ売れなかったのを見ると、そりゃ井内さん愚痴りたくなる気持ちはわかりまくる(爆)
それでも「あの時は…」と言い訳するのであれば、せめて井内さんの今のところの最新作であるニンテンドー3DSの『哭牙』(グレフ)を買ってくれ…今すぐにだ!(笑)