本日はセガの16ビットゲーム機『メガドライブ2』と、同社のメガドライブソフト『餓狼伝説』が発売されて22周年です。おめでとうございます!
『メガドライブ2』は初代メガドライブの廉価版本体で、イヤホン端子やモデム端子がオミットされた代わりに小型になり、AVケーブルやACアダプタの形状が変更され、ステレオ出力されています。
また、先行して発売されたファイティングパッド6Bが予め本体に同梱され、旧型のコントロールパッドよりも操作性がアップされました。特に滑りにくい材質の方向ボタンの改善は素晴らしいものでした(私の手にはやや小さく感じましたが些細な問題)
一部で初代機よりも「画面が滲み易い」「音質が劣化されている」と言われていますが、『スーパー32X』を装着した時のデザイン的なバランスの良さを見ると、個人的にはどっちもどっちでしょうか(笑)
どちらにせよ今の視点で見れば、初代機だろうが後継機だろうが滲んだグラフィックでノイズ交じりの音質でしかないのですが、最新のくっきり画像のHDマシンを見慣れていると、メガドライブ本来の欠点さえも今となっては味があっていい感じですね(笑)
なお私はこの『メガドライブ2』は発売から2年後に中古3,000円で購入しました。今思えば、セカンドハードを買うのはこのメガドライブシリーズが初めてでしたね。その直後には『メガジェット』を購入していますし、何かと思い出の深いゲーム機でした。
まあソフトをコンプしている時点で並大抵じゃない思い入れですが(笑)
『餓狼伝説』は、SNKの同名人気ネオジオ対戦格闘ゲームの移植です。
当時としてはそれなりに大容量であった12メガビットでもアーケード版の内容を再現するのは難しかったのか、キャラクターが2名削除され、エンディングは簡素な物になり、スコアの概念もありません。
しかし、タカラトミーより先行して発売されたスーパーファミコン版ではオミットされた奥行き移動が復活し、キャラが削除された代わりにステージ途中で仲間が乱入するというイベント(?)が追加され、ボーナスステージこそはありませんが(そもそもスコアの概念がない)エンディングまでの対戦相手の人数はアーケード版と変わりはありません。
一部のユーザー間では、数ヵ月後に発売を控えていた『ストリートファイターIIダッシュプラス』(カプコン)までの繋ぎ言われる始末でしたが、当時は爆発的な対戦格闘ブーム、その程度で終わるわけがありません。
そもそも、当時のメガドライブには対戦格闘ゲームは少なく、それこそこの『餓狼伝説』はメガドライブユーザーにとって待望のゲームだったこともあり、発売後のユーザー評価はそれなり以上に支持されました。
私は当時高校一年生で、「家で対戦格闘ゲームをやりたい!」という欲求がスーパーファミコンでスト2が発売された頃からあり、待ちに待った発売日当日には速攻店頭へ買いに走りました(笑)
移植ゲームとしての出来の良し悪しは当時の自分には興味なく、スーパーファミコンで発売された対戦格闘ゲームの数々に憧れていた当時の私にとって純粋にメガドライブで対戦格闘ゲームが遊べる事実の前には些細な問題でした。それに当時は苦手だった対戦格闘ゲームにおける必殺技のコマンド入力の判定が、このメガドラ版『餓狼伝説』では甘めに設定しているおかげで、対戦格闘初心者であった私でも必殺技が出しやすかったです。多少とはいえ、私がホンの少しでも対戦格闘ゲームが上達したのも、本作のおかげといっても過言ではありません。
今にしてみればラインナップの一つにでしかありませんが、「対戦格闘ゲームのコマンド入力必殺技の練習用として役に立った」このソフトは、私にとって思い出の一本でもあります。