本日はセガのメガドライブソフト『時の継承者ファンタシースターIII』が発売されて25周年となります。
画像では2本ですが、実家にもう一本あるのは確かで、最後に買ったソフトは秋葉原のフレンズで新品100円で購入しました(笑)
本作はセガマスターシステムから続くスペースファンタジーRPG『ファンタシースター』シリーズの三作目で、前2作からスタッフをほぼ一新し、それまでアニメタッチだったキャラクターがリアルタッチに変更され、三世代に渡る壮大なストーリーが売りとなっています。
ソフトが発売された時はまだ本体を持っていなかったので、発売当時の事はリアルで体験していませんが、期待作だっただけに流通量が多く、すぐ値崩れした記憶はあります。
私が本体を買った頃には新品の実売が980円だったので、その頃はお金がない中学生だった事もあり、この価格は魅力的でした(笑)
前2作に比べ戦闘アニメーションが地味になったのが残念でしたが、リアルで描き込まれたグラフィック、奥行きのあるダンジョン内の二重スクロール、無駄に迫力のある戦闘の背景のラスタースクロールなど、ビジュアル面に関してはメガドライブRPGの水準はクリアしていたと思います。
そもそも当時のメガドラにRPGは数本しかなかったけれど(爆)
ただ、ダンジョンがやたら広いのに移動速度が異様に遅かったり、敵とのエンカウント率が異様に高かったり(数歩に一回出現も珍しくない)、序盤は毒を喰らいやすかったりと、遊んでいてストレスが溜まる溜まる。
これで前2作のように経験値が溜まりにくかったり、レベルアップしても強さが感じられなかったら途中で投げ出しているところでしたが、幸い戦闘バランスはそこまできつくなかったのは助かりました(笑)
当時としても万人向けとはいえない作りでしたが(初期のセガRPG全体にいえることですが)、それでも世代交代によるストーリー展開の面白さには惹かれるものがありました。
結婚相手で次世代の主人公が変わるどころか敵対する種族が変わったり、実は自分が住む世界は●●だったり、シリーズお約束の●●が登場したりと(これは世代とは関係ないか)、プレイヤーを引き込む展開はさすが大作RPGを目指して作られたことだけあります。
また、仲間が増えるたびにフィールドマップのBGMパートが増え、一人旅では寂しかった曲が5人パーティとなると曲が豪華になる演出も気に入っています。
ただ、この三世代に渡る壮大のストーリーを6メガビットという容量と短い開発期間(一年未満)で実現するのは難しかったのか、一世代あたりのストーリーやキャラクターの掘り下げが上手くできていなく、主人公たちに感情移入できないのは非常に惜しい。
このシナリオの欠点の方向性をテレビアニメ作品に例えるなら『機動戦士ガンダムAGE』にそっくり。あちらも三世代に渡る壮大なドラマを売りとしていましたが、一年間の放映で三世代分は厳しかったのか、掘り下げができてなかったし…
それでも前述の移動の遅さとエンカウント率の高さに比べれば屁みたいなものですが。
色々と書きましたが、エンディングはきちんと全4種全部見ました。結局最後は似たような結末に向かって物語が進んでいくので、シナリオ分岐で物語が大きく異なるのは2世代目だけですが、それでも当時はそれなりに好きなRPGでしたよ。
シャイニング&ザ・ダクネスが発売されるまでの命でしたが(笑)