本日はタイムワーナーインタラクティブのメガドライブソフト『スラップファイトMD』が発売されて22周年です!おめでとうございます!
当初は東亜プランで発売予定だったソフトですが、1992年に『武者アレスタ』の再販を最後に東亜プランが家庭用から撤退されたため、販売元がタイムワーナーインタラクティブ(当時はテンゲン)に変更された曰くつきのソフトです。
ゲーム系イベントでメガドライブ版を開発したマインドウェア(当時はMNMソフトウェア)市川社長にお会いした時に当時のお話を伺ったことがあるのですが、とにかく開発は難産だったようです。
1989年に東亜プランに開発の承認を取ったら2週間でOK出たとか、本当は『究極タイガー』をメガドラに移植したかったのにすでに先約がいたとか、東亜プランに出向く前は『スラップファイト』はタイトーが開発していたゲームと思っていたとか、東亜プランの上村氏と打ち合わせしているうちにアレンジモードのアイデアが出たとか、アレンジモードを入れるならアーケードモードにBGMのアレンジ曲を入れようとか、一回完成したプログラムをクオリティアップのためにイチから組み直しとか、開発途中で市川さんが倒れて入院とか、入院している最中にマスター提出になってしまったため実際に商品化されたロムが最終ロムなのか未だに不明とか、4年に及ぶ開発期間の間に様々な出来事があったようです(本当は色々と聞いたのですが割愛)。
そこで私は市川さんに
「出た頃にはシューティングは冬の時代で完成にそこまで掛かっていたら開発費を回収できなかったのでは?」
と今思えば失礼な質問をしましたが(笑)、市川さんは「株式の運営で経営してましたよ!」と笑顔で答えていただきました。本当に無神経な質問をすみません…
肝心のゲーム内容は…まあ、ググれば楽々見つかる有名なタイトルなので今回はパス(笑)
話は変わって先日、ちょっとした合い間に秋葉原に少しだけ滞在していましたが、まんだらけのプレミアソフトが置いてあるショーケースにNEWニンテンドー3DSの『ゼノブレイド』のきせかえプレートが未開封で売られているじゃないですか!
定価が2,000円の商品が1,500円なのでプレミアでも何でもないのですが、発売日にどこに行ってもなかったので(後日購入)速攻買ってきましたよ!(笑)
月末には『ファイアーエムブレムif』のきせかえプレートが発売されますが、こちらも品薄は必至なんだろうなあ…
まんだらけのあとに寄った同人グッズショップのコミックZinにて委託販売されたザナドゥ30周年記念本『ザナドゥ・バイブル』を2冊購入。
先月のゲームレジェンドでは大注目の同人誌のひとつで、イベント開始直後に完売するほどの人気ぶりで購入できませんでしたが、今回ようやく手に入れて大満足。
少しだけ読んだのですが、当時日本ファルコムに所属していた『ザナドゥ』スタッフであるプログラマーの木屋氏&秋葉氏、グラフィッカーの山根氏、作曲の高橋氏の対談がとにかく面白い!
『ザナドゥ』ファンのみならず、80年代初期のPCゲーム開発環境に興味ある人でも楽しめる内容だと思います。この内容で746円はお勧めです!
日本ファルコムといえば、先ほど話に触れたマインドウェアの市川さんは中学生時代に自作プログラムの雑誌投稿(Pio)では物足りず、日本ファルコムでプログラマーとして修業(?)していたのですが、その頃は『ドラゴンスレイヤー』が発売されて『ザナドゥ』の開発が始まった直後のようです。
つまり、市川さんにとって初めて接触した本職プログラマーが木屋さんだったり、『イース』を手掛けた橋本さんだったので、「プログラマーはこれぐらい出来て当たり前!」と思い込み、それが後にマインドウェア(MNMソフトウェア)が手掛けた『スラップファイトMD』やX68k&PC98で発売された『スターウォーズ アタック・オン・ザ・デススター』や、PC98で発売された『ボンジャック』『ジャンプバグ』『Mr.Do』の高い完成度に繋がったんでしょうね(ちなみにスターウォーズは市川さんがなんと!高校在籍中に開発を始めたようです。天才は恐ろしい…)。
しかし、世の中サターンやプレステやWindows95で盛り上がっていた直後の1996年で、PC98で『ボンジャック』『ジャンプバグ』『Mr.Do』じゃあまり売れなかったんだろうな…そして、この時代にPC98ということはきっと企画はかなり前から始まっていたはずで開発期間も異様に掛かっていそうです(笑)