本日は任天堂のWiiソフト『ゼノブレイド』が発売されて5周年となります!おめでとうございます!
開発は『ゼノサーガ』『バテン・カイトス』『ソーマブリンガー』などを手掛けたモノリスソフトによるもので、オープンワールド型の広大なフィールド構成、シームレスで展開される戦略性の高いバトルシステムなど、過去に数多くのRPGを手掛けた同社だけにそのすべてが高いクオリティでまとまっています。
本作ならではのシステム面の特徴として、主人公が扱う武器「モナド」には未来予知能力を持っていて、ストーリー展開上の重要な役割を持つだけでなく、敵が仕掛けてくる強力な攻撃を前もってプレイヤーに伝え、事前に対処することができるなど、物語上重要なアイテムの能力がバトルシステムにもきちんと組み込まれているのには感心します。
また、ストーリー構成もよく出来ていて、熱血主人公たちが敵討ちのために旅に出るというRPGとしてはかなり王道的な導入部分ですが、それが返って取っ付きやすく、中盤以降は話が二転三転する先の読めない展開が続き、平均プレイ時間が100時間ほどのボリュームでありながらも後半に突入してもテンションが下がらないストーリー展開はさすがです。
本作は私の30年を越えるゲーム歴の中でもゲームに対する考え方を変えた一本で、日本でも海外のオープンワールド作品に匹敵するRPGを作ることができることを証明したと思います。
もちろんこれは5年前の印象でしかありませんが、日本人に入りやすくするためにJRPGの文法を組み込みながらも、壮大なオープンワールドを探索する楽しさを盛り込んだその作りは、JRPGの新世代を感じさせました。
一部で「SDハードじゃなくて、高解像度のHDハード(PS3 or Xbox360)で遊びたかった」という声もあるにはありましたが、任天堂のゲームであることを除いたとしても5年前のあのタイミングでオープンワールド作品を作るにはHDハードでは開発期間が短すぎるし、その前にHDハードで発売された『ファイナルファンタジーXIII』(スクウェア・エニックス)や『テイルズオブ』シリーズ(バンダイナムコゲームス)がオープンワールドにならなかったことを考えると、5年前の状況としてはSDハードであるWiiが無難だったと思います。
SDハードの作品とはいえ、これだけのボリュームのゲームを作るには高額な開発費が掛かるわけで、いくら日本でも高クオリティのオープンワールドRPGが作れても、それは任天堂ほどの体力のある会社だからこそ出来たと思い知りましたが…
初回プレイはクリアに90時間掛かったので、いくらお気に入りのソフトとはいえセカンドプレイは控えていたのですが、New3DS版の発売で再び『ゼノブレイド』熱が復活しました!
5年前の超大作RPGが手元でいつでもどこでも遊べるという魅力はインパクト大で、現在62時間遊んでいますが、ある程度ストーリー展開を知っていながらもダレず遊び続けています。これだけの規模を誇るゲームが携帯ハードで遊べるなんて幸せすぎる…
任天堂さん、次はラストストーリーをNew3DSに移植してくださいね!