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Channel: TVゲームをこよなく愛する駄目人間のブログ(略して「こよゲー」)
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MI68に行ってきた

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諸事情でレポートが遅れましたが、11月22日(日)秋葉原UDXにて「マイコン・インフィニットPRO-68k」が開催されました。
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レトロホビーPCやレトロゲーム機などの展示や即売会など、今となっては貴重なハードを実際に触れることができることで毎回楽しみにしているイベントの一つとなっています。

前回はなかなか反響が良かったものの会場の狭さもあり、入場規制がありましたが、今回はUDXの会議室での開催といういこともあってかなりの広さ。
当日は出勤日で会場入りするのが昼過ぎとなりましたが、そんな遅くに行っても待ち時間なしに会場に入れるほどの余裕さでした。

とりあえず今回は許可をいただいたサークルさんをレポートしたいと思います。
前もって言っておきますが、私は当時のホビーPCのことは全く詳しくないので、各コメントに誤りがあると思いますが、ご指摘あれば訂正させていただきますので宜しくお願いします。


最近、秋葉原で店をオープンしたBEEPショップさんは各機種に移植されたバンダイナムコの『パックランド』の展示。
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アーケード版をはじめ、ファミコン版やPCエンジン、X68000版など、実際に遊べる環境での展示をされていました。
当時はアニメっぽいグラフィックでゲームができるのが衝撃的なゲームだったけれど、これが『スーパーマリオブラザーズ』が発売される前に出したのが凄いですね。
移植版では特にX68kが素晴らしい出来ですね。移植度だけでなく、わざわざ専用コントローラ同梱で発売するこだわりがさすがマイコンソフトです。


株式会社チアソルさんのブースではレトロゲーム&ホビーPC本の物販
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後から『レトロゲームであそぼう!!』の著者である前田氏から聞いた話ですが、アンケートハガキを送った読者の中で10歳前後の応募が結構あったそうです。プレゼント目的もあって低年齢層からのハガキが集中したと仰ってましたが、それでも現行機の配信ではなく、実機でレトロゲームを遊びたいというこだわりを持った人たちが低年齢層にもいるという事実は、その時代に青春を謳歌していた私には嬉しい話でした。


チョコ山さんのブースでは物販とチョコ山氏によるマスターシステムの自作ソフト『激怒ぷんぷん丸』の展示。
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自作ソフトのほうは実際に遊べるプレイアブル展示で、ゲーム内容は『マリオブラザーズ』(任天堂)タイプの固定画面アクションゲームです。実際にマスターシステムソフトを作ってそれをロムに焼くだけでも相当凄いことですが、それをわざわざ持ち運びが大変なブラウン管テレビを持ってきてまで展示するなんてすげえ。
ところでチョコ山さん、メガドライブの『シーザーの野望』(マイクロネット)のBGMがお気に入りと言いながら、『シーザーの野望2』(マイクロネット)の存在を知らなかったのはかなり意外でした(笑)
主催のてんいちさんが若干20歳という若さのATALYNX☆あたりんくす@平成さんのブースではアタリSTとアタリLYNXの展示。
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父上からアタリLYNXを引き継いでから彼の人生が決定づけられた(大袈裟)てんいちさんですが、今回はなんとアタリSTまで手に染めてしまったようです(ネットオークションで入手したとのこと)。そのうちアタリジャガーまで手に染めるんじゃないかと冷や冷やしていますが、今後の活躍に期待しています(笑)
でも、息子に任天堂でもセガでもなく、アタリを推す父親がいるなんて都市伝説かと思いましたよ!



ZOB.clubさんからは初代PC-9801(NEC)の展示
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PC-9801はウインドウズ機が普及する前に主にオフィスなどで普及したNECのパソコンのシリーズですが、なんと初代機を動く状態で展示されていました。初代PC-9801はゲーム好きよりもビジネス用途向けの価格帯で出したこともあってか普及台数は当時としても少なかったと思いますが、今となってはその普及率が仇となって現存数は少なく、この98はそんな貴重な一体といえそうです。
サークル主催者さんいわく、部品の一部分を交換した以外は特に手入れをしていないとのことですが、それだけ当時のパソコンは耐久性に優れていたんでしょうね。伊達に30万以上するハードだけのことがあります!

X1センターさんから、自作のX1版『NEWゼビウス』の展示
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X1のエミュでの展示でしたが、(仕方ないことですが)商品版『X1版ゼビウス』の無念さを晴らすような出来で、スクロール機能もなければスプライトもないX1でよくここまでアーケード版のプレイ感覚を実現したと思います。しかし、商品版から30年以上の年月があると、同じ機種でもここまでクオリティ差のある移植ができるんですね。作り手の愛を感じます。


ホビーパソコン友の会さんからはソニーの幻の名機SMC-777Cの展示。
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4,096色中16色表示、当時は高額でまだ一般的ではなかったフロッピーディスクドライブ標準装備など、その性能から一般ユーザーよりもむしろ業務ゲームメーカー(ナムコ、日本物産、東亜プランなど)に普及された例が多く、かつてのVTR規格の一つであるベータマックスのようにある意味でソニーらしいパソコンです。
MC-777についてはあまり詳しくはないのですが(何せ幻の機種だし)、驚かされたのはマニュアルのブ厚さ。
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まるで辞典のような厚さです(笑)

SMC-777Cの横には松下のJR-200が展示されていました。
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SMC-777やMSXの前年に発売されたこともあり性能的にはそれらよりも圧倒的に劣るのですが、こうやって見比べて見ると、たった一年でホビーPCは凄く進化したな、と実感します。もっともSMC-777の半値だから劣るのは当然ですが、国産製でありながらも日本語フォントがなしのラテン文字フォントのみのコストダウンぶりが凄い!(笑)


LIPSさんからはシャープのポケコンや3DSのプチコンで製作された自作ゲームの展示(すみませんプチコンの方は撮影しそびれました)。 イメージ 23
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ポケコンの低い解像度と少ないメモリででアイレムの『R-TYPE』の一面を再現しているのがマジすごい!
上手く撮影できなくて申し訳ありませんが、粗いドットで、あのドリケラトプスを再現度の高さに驚かされました。イベントまで完成が間に合わなかったそうですが、今後に期待したいところです。

もう一つ驚かされたのがポケコンで描かれた女の子のグラフィック
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ポケコンの少ないメモリで凝ったグラフィックを描くのは困難という認識でしたが、並ならぬ圧縮技術を駆使し、しかもアニメーションまで実行させているのだから、ポケコンの可能性の高さを思い知りました。そして、ポケコンのポテンシャルを最大限に引き出した作者の魂の叫びが聴こえました(笑)
BARクリフさんからはNECのPC88&98と任天堂バーチャルボーイの展示。
中でも目を引いたのはPC-88のパッケージソフトコレクション。
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往年のPC-88ユーザーならばその多くを実際に触れたのでは?と思うぐらいのビッグネームが一同に並べてあるその姿は圧巻です。家庭用とは違ってPCソフトはパッケージが大きく、その大きさを活かした迫力のあるパッケージイラストが秀逸で、まさにポスターにして貼りだしたいほど。
そういえばPC88版『テグザー』のパッケージイラストを初めて見ましたが、あれだけヒットしたゲームなのにパッケージに描かれている自機のイラストはかっこ悪いなあ…。ゲーム内容を知らずに、パッケージ絵を見て買う気にはならないですが(すみません)、それでも結果的に売れたのだから、それだけ口コミによる評価の広がりは絶大だったんでしょうね。


他にも多くのサークルさんが参加されていたのですが、取材する余裕も、サークル主催者さんと話をする余裕がなくて紹介できませんでした…すみません。

そしてMI68恒例の講演。

トップバッターはマインドウェアの市川幹人氏。
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講演内容は同社がPC98用として開発した『ジャンプバグ』について。
MI68の公約でその内容をここでは書けませんが、Windows95の時代にあえて98で、しかも98で最も苦手とするアクションゲームをエミュレベルの高さで再現したその手腕は良い意味で狂っているとしか思えません(笑)

次は電波新聞社で伝説のホビーPC誌『マイコンBASICマガジン』の編集責任者であった大橋太郎氏の講演。
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当時、プログラム製作に明け暮れたPC少年たち(現在おっさん)にとって神様的存在であり、今でも『電子工作マガジン』を通してプログラム少年を育てようとご活躍されている姿を見ると、ベーマガの魂は休刊した後も続いているんだなと実感します。
Youtubeでは当日の様子を動画にて配信しているので、会場の雰囲気が伝わると思います。

毎回書いている気がしますが、今となっては貴重なホビーパソコンを動態展示し、しかも実際に遊ぶことができるのは、それだけでも貴重な体験です。
メンテナンスにするにせよ、それ相応の高い技術や知識、パーツの調達など、骨の折れるほどの苦労はあるかと思いますが、その苦労を乗り越えていくその姿は、まさに愛が成せる業だと実感します。
諸事情で会場にはあまり居られませんでしたが、主催者のあるきちさんをはじめ、サークル参加者様、一般参加者様、お疲れ様でした。

あと、私に声をかけていただいた皆さん、こんなマイナーな人間に声を掛けてくれるなんて正直嬉しかったです(笑)

次回は未定だそうですが、また未知なるハードが触れると思うと楽しみにしております!

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