先週の日曜、とある事情でお台場に行ってました。
目的はダイバーシティのガンダムフロント内で開催されているガンダムゲーム30周年展。ガンダム好きであり、ゲーム好きの私は行かない手がありません(笑)
まず我々(=自分ひとり)を迎えてくれたのは、巨大なZガンダムフィギュア。
バンダイナムコの公式発表では初のガンダムゲーはファミコンの『機動戦士Zガンダム ホット・スクランブル』となっているので、今回の展示はそこからの30周年となっています。だから入口にはZガンダムが飾られているのでしょうね。
マニアックな方から「それ以前に発売された国産PCゲーム版や電子ゲーム版はどうなっているの?」と突っ込まれそうですが、
バンダイナムコは突っ込みがくることを予見してか(?)、入口付近のパネルにそれらの作品について触れられていました。それどころか、幻のバンダイのパソコン「RX-78」にも触れられているマニアックぶり。つまり今回の展示はあくまで「コンシューマ縛り」の展示なんでしょうね。
さらにマニアックな人になると「ファミコンが発売される前に発売されたアルカディア版はどうした?」というイジメに近い突っ込みもあるかと思いますが(笑)、アルカディア自体が現在バンダイナムコ側にライセンスがないので「なかったこと扱い」されているのでしょう。大人の事情っているヤツですね。同社は版権物を多く扱うので、権利まわりの扱いはかなりシビアなんでしょう。相手がコナミやSNKプレイモアみたいな企業だと面倒ですしね(爆)
会場入ってすぐのところに『機動戦士Zガンダム ホット・スクランブル』のドット絵のレイアウトシートが飾られていました。
複製ですが、それにしてもよくこんなレアなものが今でも残っていたな、と感心します。粗いドットながらも特徴がとらえたデザインが素晴らしい…
要塞内部ステージ(2D面)のZガンダムのドットパターンですが、「白・青・赤」の3色しか使われていないのにひと目でZガンダムとわかるデザインが最高!
エンディングで使われたファ・ユイリィのパターン。これはTVアニメシリーズのエンディングのそれを踏襲した演出となっていますが、この再現性もなかなか。ここら辺は本作のドットデザインを担当した遠藤雅伸氏の作品愛がひしひし伝わります!
…肝心のゲームは難しくて自力でそこまで(16面クリア)辿り突いていないのですが
肝心の展示は、ガンダムゲームの歴史を、年表、映像、パッケージ、パッケージアートなどで振り返るような構成となっています。
スペースが小規模のためプレイアブルはなくビデオ再生ですが、歴代のガンダムゲームのパッケージソフトのほとんどを並べてあるどころか、対応機種込みで展示させているのは感心しました。
中でも、今となってはレアなゲームギア(セガ)やバーチャルボーイ(任天堂)、初代プレイステーション(SCE)、ワンダースワンシリーズ(バンダイ)といった90年代ハードまで展示されており、若いゲーマーなら初めて見た人も多かったと思います。
こうやって見ると、ファミコンのナイトガンダム物語1&2のパッケージデザインは素晴らしいですね。高級感ある材質の紙を使ったパッケージは、背伸びをしたい子供にとってお宝になりえる完成度を誇ります。子供向けタイトルでも手抜かりをしないバンダイの当時の姿勢を伺わせます。3作目で安っぽいパッケージになったのは残念だけど。
先述した通り、スペースの規模は広くないので過度の期待は禁物ですが、昔を懐かしむには十分な展示ですし、何よりも無料のスペースでこれだけのものを見せてくれるなら満足です。そもそもガンダムフロントには他にも魅力的な展示品が数多くあるので、ガンダムファンなら一度は行ってもいいでしょう。多分。
個人的にガンダムフロントで面白かったのは歴代のガンプラの展示
あまりにもの物量に圧巻されますが、この展示でよかったのは、塗装なしの素組み立てであること。つまり成型色のみでこれだけの色分けしているバンダイの技術力には圧倒させられます。
旧キットの1/100ガンダムは白と赤の成型色なので素組みだと寂しいですが、同スケールの旧ザク、グフ、ザクII(量産型&シャア専用)は素組みだけで設定カラーの通りに仕上がります。これが35年前のキットなのだから素晴らしい…。
近年のスタイリッシュなモビルスーツを立て続けで見てきたせいか、改めて旧キットを見るとこの重厚なシルエットがかっこよく見えます。
Z時代のガンプラだと旧1/144のガンダムマークIIは至高のキットですね!
元々ガンダムマークIIはフルアーマーガンダムのリメイク的なデザインとして生まれたと聞いたことがありますが、旧キットのスタイルはまさにそのフルアーマーガンダムのごつさを上手く踏襲されていると思います。
さすが旧キットなので可動範囲は狭いし、素組みだと寂しいですが、このクオリティで500円はかなりお買い得なキットだと思います。このキットの発売が31年前だと思うと、自分もおっさんになったなあと思うのですが(笑)