ニンテンドークラシックミニファミコンの発売に合わせて各社がファミコン本が相次いで発売されていますが、笠倉出版社が発売されたのがこの『大好きファミコン倶楽部mini』をコンビ二にて購入しました。
この手の本の基本(?)としてミニファミコンに収録された30タイトルのレビューはもちろんのこと、惜しくもミニファミコンに未収録となったタイトル…名作のみならず、バカゲー、カルトゲー、キャラゲーといった、全タイトルではないもののファミコンの代表作といえるものは大体はフォローされています。
全タイトルではないのでカタログ本として見るとマニアには物足りない内容ですが、かつてファミコンをリアルタイムに触れていてミニファミコンで久々にファミコンに触れた人にとってはこれぐらいが重くならず、軽く懐かしむには丁度良いボリュームではないでしょうか?
レビュー内容も無難といったら無難ですが、マニアではなく、初心者向けのレビューとしてみればこれで正解だと思います。
他にも、『べーしっ君』の荒井清和先生のカラー描き下ろしカラー四コマ漫画や
『つるピカハゲ丸くん』ののむらしんぼ先生の描き下ろし漫画が掲載されています。
ファミコン全盛期には、荒井先生はファミ通、のむら先生はコロコロで活躍した漫画家なので、この二人が同じ書籍に作品が掲載されているのを見ると、当時を知る私には妙な違和感があります(笑)
また、ファミコングッズコレクターとして様々な商業誌で名を見る冨島宏樹氏のコレクションも、ほんのわずかなアイテムの紹介に踏みとどまっていますが、今となっては見かけることさえも困難なレアなアイテムばかりなのでそれなりに見応えあります。
特にこのキーホルダーサイズのファミコン、パッケージに貼られてある任天堂ライセンスシールから近年に出たものではなく当時モノだとわかりますが、フィギュアの造形レベルが今ほど高くない時代で、このクオリティは純粋に凄いですね。素晴らしい…。ファミコン誕生20周年の時にユージン社から発売されたファミコンフィギュアに匹敵するクオリティです。
さらにコロコロやボンボンで連載された『ファミコンロッキー』をはじめとしたファミコン漫画や、ファミコン関連書籍もごく一部ですが紹介されています。
資料本としては役に立たないかと思いますし、マニアが読んでも物足りないと思いますが、690円という価格で見れば、コンビ二弁当を買ったついでに雑誌感覚で読む本としてはこれでアリだと思います。買う方も、毎回何千円と出費するのは痛いですからね。まあ、次から次へとファミコン本が増えて置き場所の問題が痛いのですが(笑)