正月に帰省した際に、処分したと思われたバンダイの『パーティジョイ』シリーズがなんと倉庫から発掘されました。
『パーティジョイ』とはバンダイが80年代から90年代初期に展開していった低価格(1,000円ほど)のボードゲームのシリーズで、オリジナル物から同社から版権モノまでボードゲーム化されていました。(パーティジョイに関しては、当時のデザイナーのインタビューも掲載されているここが詳しい)
パーティジョイシリーズが展開していた時期は丁度ファミコン初期~スーパーファミコン全盛期に当たりますが、テレビゲームが流行った中でもシリーズが100を超えているという事実は、それだけボードゲームにニーズがあった証拠とも言えます。
実は小学生当時、テレビゲームにハマるまでわりと集めていたのですが、ファミコン末期辺りから全く興味なくなり、それから家のどこかに放置してしまい処分されてたとずっと思っていて、実際にいくつか捨てられたと思いますが、奇跡的にいくつか発掘されました。
今回は正月らしく(?)ボードゲーム特集ということで、その奇跡的に発掘された作品をいくつか紹介したいと思います。
●謎の村雨城ゲーム
ヒューマン初のファミコンディスクシステムソフト『謎の村雨城』のボードゲーム化。記憶が曖昧で申し訳ないですが(最後にやったのが30年近く前だし)原作と同様、各城を攻略するスタイルとなっています。それはそうと、コマが鷹丸の立体フィギュア(塩ビ人形)ですが、ディフォルメのバランスが取れたバンダイらしい素晴らしい造形だと思います。
●仮面ライダー倶楽部ゲーム
バンダイナムコの同名ファミコンのボードゲーム化…ではなく、この商品だけで複数のボードゲームが遊べる作品です。勿論、お金の概念がないから風車に息を吹きかける必要性はない(笑)
ちなみにこれを買った理由が、仮面ライダーたちの塩ビ人形目的という、小学生らしい理由だったりする(笑)
●ドラゴンボール大魔王復活ゲーム
同社の同名ファミコンソフトのボードゲーム化。元々のゲームがボードゲームとRPGを融合したような作品だったので、リアルボードゲーム化との相性がよく、原作の売りだったカードバトルや、経験値によるレベルアップ要素など、よくここまで忠実に再現できたな、と思います。もっとも、パーティジョイ末期近くの作品のために製作ノウハウが溜まってきたと思いますが、個人的にシリーズで最もお気に入りです。
●あんみつ姫 あまから城下町ゲーム
当時、フジテレビで日曜日の夕方に放映していた『あんみつ姫』のボードゲーム化。成人になってからではなく、小学生当時にほぼ定価近くでこれを買ったという事実はそれだけこのアニメが好きだったんだな(汗)。
それはともかく、ゲームシステムが独自色が強く、ボード上の一つのコマを複数のプレイヤーが動かすという一風変わったルールを採用しています。その事を最近まで忘れて、パッケージを開けた際に4人まで遊べるにも関わらずコマが3個しかなく欠品と勘違いしてしまいました(汗)。
なお、アニメ放映当時はフジサンケイグループが「コミュニケーションカーニバル夢工場'87」というイベントが行われ、アニメでもあんみつ姫が夢工場の会場に遊びに行くエピソードがありましたが、パーティジョイでもなんと夢工場がゲーム化されました(ただし未所有)。
●洞窟探検ゲーム
せっかく立体洞窟を組み立てたのに、肝心のパッケージ画像を撮影するのを忘れちゃった…(汗)。版権モノではない完全オリジナルの作品ですが、立体洞窟といい、ロープでの綱渡りや、ジャンプ台といったアナログ的な遊びも多く、まさに少年心をときめかさせる要素満載で、パーティジョイオリジナルではこれが一番好きでした!
●風雲!たけし城ゲーム’87
当時TBSで放映された視聴者参加型アトラクション番組のゲーム化。たけし城のパーティジョイはこれで2作目ですが、一作目でメジャー難関を採用してしまったが為に、2作目は最終戦を除くマイナーな難関を採用してしまい、ちょっと盛り上がりに欠けるかも?
余談ですが、たけし城放映当時に家族(両親と妹)と一緒にTBS(緑山スタジオ)に行ったことがありますが、実物のたけし城を見て母親があまりにものしょぼさにがっかりしてましたが、私は私で、最終決戦のカートに乗ることができてしばらくクラスの自慢話ができました。今でも自慢の思い出ですが(笑)
●SDガンダム外伝ゲーム ラクロアの勇者
高級パーティジョイ『パーティジョイW』の第一弾。高級といっても定価が1,000円から1,500円になっただけですが(笑)、トレイが豪華になってコマやカードやチップの収納できるのが嬉しい。なお、通常のパーティジョイですが、後期では連番でSDガンダムゲームが発売されるなど、当時のSDガンダム人気を伺わせます。
とりあえず、発掘されたのはここまで。他にも思いつくあたり『ウルティマ 恐怖のエクソダスゲーム』『戦場の狼ゲーム』『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』『プロゴルファー猿 必殺!ドライバーショット』『聖闘士星矢 黄金聖闘士大決戦ゲーム』を持ってたはずですが、やはり捨ててしまったのかなあ…。それでも、30年前後もするボードゲームで、しかもコマやチップの欠品はおろか、パッケージの色褪せやカビさえも生えていない保存状態は、当時物として見れば綺麗な方だと思います。小学生の癖に大事に扱ってたんだなあ(笑)。
しかし、『洞窟探検ゲーム』『プロゴルファー猿 必殺!ドライバーショットゲーム』などに見られる立体物を組み立てる厚紙は、組み立てる度に厚紙が痛み、実際に前者の洞窟パーツはセロハンテープで補強してました。今となってパーティジョイは骨董品であり、経年劣化で厚紙の耐久性が弱まっているので、今から遊ぶ時は慎重に扱わないといけなさそうです。もっとも、成人となった今、友人を揃えてボードゲームを遊ぶ事自体がもうなさそうですが(涙)