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Channel: TVゲームをこよなく愛する駄目人間のブログ(略して「こよゲー」)
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マスターシステムのダブドラも大概な出来だけど

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色々とメガドライブのことを調べてみて、まだまだ知らないことがあるな、と思ったのが最近ではパルソフトの『ダブルドラゴンII』のお話。
当時の専門誌の評価では「ファミコンレベルの出来!」とまで言われるほど低評価でしたが、この評価はテクノスジャパンによるファミコナイズが素晴らしかったファミコン版に失礼な評価のされ方で、少なくともメガドライブで作られたとは思えない低クオリティの出来でした。見た目が下手すればファミコン版より見劣る上に、少しでも敵が出現したら処理が激重になってまともに遊べる出来ではありませんでした。
 
その反面、音楽や効果音のクオリティがやたら良く、そこだけは高く評価されていますが、それもそのはずメガドライブ版の開発元はオウガシリーズなどで知られるクエストで、同社に深く関わっていたサウンドクリエイターの崎元仁氏が手掛けたテルプシコラと呼ばれる音源ドライバを搭載してるから、だそうです(崎元氏がどの曲を手掛けているかは不明ですが、ゲームオーバーの曲は岩田匡治氏が関わっているのは確か)。
このテルプシコラは崎元氏が関わったメガドラソフトに採用されて、データイーストなら『ミッドナイトレジスタンス』『サイドポケット』など、ホットビィなら『キングサーモン』『バッドオーメン』、テンゲンなら『ガントレット』などにも採用されています。
 
メガドライブ版『ダブルドラゴンII』と同じく、販売元パルソフト・開発元クエスト・作曲崎元仁氏繋がりというと、真っ先に思い出すのはPCエンジンのHuカードシューティング『マジカルチェイス』ですね。
PCエンジンオリジナル作品でありながら、二重スクロールを多様した奥行きのあるグラフィック、可愛らしいキャラクター、内蔵音源で鳴らしているとは思えない重厚なサウンド、高水準の技術力で作られた、まさに名作シューティングと呼ぶに相応しいクオリティでした。
クエストはこんな名作を作れる技術力を持ったメーカーなのに、その技術力の少しでもメガドラ版『ダブルドラゴンII』に分けてくれたら…と思うのでありました。
プレミアが付いているところは見習わなくていいからさ(プレミアはクエスト関係ない)
 
 
 
なお、メガドライブ版『ダブルドラゴンII』と同時期に発売されたパルソフトの『アンデッドライン』は、オリジナルのMSX版や、それのパワーアップ版であるX68000版の販売・開発元であるT&Eソフトが自ら移植を手掛けています。スタッフロールを見ると、3機種ともスタッフが共通しているようです。
こちらはメガドラ版『ダブルドラゴンII』とは違って本当によくできたファンタジー縦スクロールシューティングで、敵の攻撃が激しくて全体的に難易度が高いものの、各ステージの仕掛けや巨大なキャラクターやカッコいいBGMなど、T&Eソフトらしいセンスあるゲームに仕上がっています。これでミス後の復活がステージの最初からじゃなかったらなあ…

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