ファミコン絡みで何か安い関連グッズがないかなーとヤフオクを眺めてたら入札開始価格100円の『銀河の三人』(任天堂)のチラシが…
ダメ元で開始価格で入札したらそのまま落札できてしまいました…そんでこれがそのチラシ。
正直、状態がイマイチですが、永井豪先生のメインビジュアルが最高にカッコいいので手に入れることができて嬉しいですね!
元となったパソコンソフト『地球戦士ライーザ』(エニックス。現スクウェア・エニックス)をご存知の方はわかると思いますが、ファミコン版のパッケージイラストはSF界の巨匠の一人・永井豪先生が関わっているものの、ゲームのイメージにそぐわないデザインどころか、元が『地球戦士ライーザ』とは想像できない。SFはSFでも、何かと勘違いしたイメージ。
ファミコン版、及びパソコン版の開発中心人物はどちらも九葉真氏(杉江正氏のペンネーム)で、とてもご本人がダイナミックプロに指示したとは思えず、任天堂側か、エニックス側のどちらが発注したんじゃないかな?と思います。当時のファミコン通信(現ファミ通)の記事では「購入意欲を損なうセンスのないパッケージ」みたいなことを書かれ、実際、当時の任天堂作品とは思えないほど店頭に並べても目立たないぐらいの地味さで、これを発売直後に事前情報を得ず、定価か、それに近い価格で買った人は少ないのではないでしょうか。また、発売が永井豪作品の再評価される前の時期でもあったので、永井豪をメインに売り出したところでセールスには繋がらなかったと思います。永井豪パッケージで売れたという話も聞かないし(笑)
肝心のRPGとしての出来なんですが、元のパソコン版が1985年の作品、ファミコン版が1987年の作品だけに今のRPGに慣れた後に遊ぶには辛いですね。バランスが破綻してるとかエンカウント率が高いとか、見栄えが変わらない展開とか。これを遊ぶとドラクエのゲームデザインがどれだけ優れていたのか改めて思い知らされます。仮にもどちらもエニックス作品なのに(汗)。
ところで『銀河の三人(地球戦士ライーザ』のシナリオライター杉江正氏が高校時代に本作よりも前に作った『ザース』
とても高校生集団が作ったとは思えない、当時としてはハイレベルなクオリティのグラフィックを持つSFアドベンチャーゲームとしてパソコンゲームとしては売り上げ3万本とかなりヒットしたようだけれど、この時の開発エピソードはかなり凄い内容で、興味ある方はBEEPで販売している同人誌『EXTRA mag. #1』にご本人より詳しく語られているので是非読んでみることをお勧めします。借金した父親のトラブルで左翼活動家に助けられながらヤクザから逃げ回って高校に通いつつゲームを開発したりエニックスの会議に参加するという話は、ある意味ゲーム本編以上にエキサイティング!かなり読み応えある内容でした。(ノーギャラ宣伝)