プロジェクトEGGにてコンパイルのMSX幻の落ちモノパズル『どみのん』が今月22日に発売されると聞いてちょい驚き。電波新聞社のムックか何かで読んだ気がしますが、開発時にある程度でき上がったものがあまりにも面白くなく、それからルールを変えたりと完成度を高めてできたのが『ぷよぷよ』に繋がったという、まさにコンパイル落ちゲーのルーツといえるゲームと言えそうです。この際、何とかのパイプライン大作戦のことは忘れよう。
EGGの公式ページにもはっきりとクソゲーと書かれているので、商品としてのゲームではなく、資料価値としての商品という扱いなんでしょう。没になったのにはわけがあるわけで、この手のゲームは表に出ることはそう滅多にありませんが、今回その没ゲーが商品として出るのだから驚いてしまいます。販売価格が安めの1,000円(税抜)だったり、販売数が500本限定なのも、ゲームとして大々的に売り出すものではないという考えなんでしょうね。とはいえ、よほどマニアックなファンにしかニーズがないゲームを販売に踏み切ったコンパイル○の仁井谷氏及び関係者の度量に感謝します。他社もこれに続くといいなあ。
●ぷよぷよランド
コンパイルネタついでに。各所で語られているので細かい説明は省くけど、ほぼ日本でしかヒットしていないゲームを題材にしたテーマパークを作ろうとしたのは勇気ありすぎるよなあ。確かに大会が行われるほど人気があったのは間違いないけれど、自分が感じた当時のコンパイルというのは、ゲームアーツやスクウェアのように(当時)時代の最先端を行くようなゲーム作りよりも、ひと世代前のハードで技術の限界に挑むゲームを作った印象なんですよね。多くのメーカーがゲームギアから撤退する中、ハードの限界に挑戦したゲームギアソフトを作ってたのはコンパイルでしたが、そのせいでプレステサターン次世代機ブーム(死語)に遅れたり、遅れた分の穴埋めを一時期外注に任せたりと、社内がゴタゴタしたという風に見えました。それ以降も無難なタイトルばかりで、超赤字となったと言われるビジネスソフトに着手しなかったとしても、21世紀を乗り越えることはできても、代表作が『ぷよぷよ』程度じゃそう長く続かなかったと思います。ボンバーマン桃鉄のハドソン然り、マジドロ神宮寺のデータイースト然り。あるメーカーが、ハードの進化についていけず、末期は代表作の続編をひたすら出し続けはじめたら解散秒読みと思った方がいいですね。そう思うと今の時代でも健在なカルチャーブレーンは恐ろしい…
●ドラクエXIフリペ
店頭で貰える無料の冊子ですが、先日近くのゲオで貰ってきました!
集英社のVジャンプ編集部が関わっているだけに、ニンテンドー3DS版とプレイステーション4版のそれぞれの魅力が上手く丁寧に紹介されているのがいい感じ。
ゲームシステムやキャラの説明や3DS版&PS4版それぞれのポイントだけでなく、付属の全体マップは実際のゲームプレイにも使えそうです。
そしてこの冊子の目玉がこれ。
ナンバリング全シリーズをメインで関わってきたこの3人の対談、なんと初代ドラクエが発売されて31年の歴史の中で今回が初めてだそうです。かなり意外ですが、特に鳥山明先生の場合90年代以降ではジャンプ作家との対談以外ほとんど表に顔を出したことがないようが気がするなあ。しかも、ドラクエ史上歴史的な対談が収録された冊子が無料で配られているのだからスクウェア・エニックス様は太っ腹すぎです!ドラクエファンならおさえとくべき冊子でしょう!