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Channel: TVゲームをこよなく愛する駄目人間のブログ(略して「こよゲー」)
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非売品ゲームソフトガイドブック

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非売品ゲームソフトコレクターとして世界的に有名な、じろのすけさんの『非売品ゲームソフトガイドブック』(三才ブックス)を数日前ですが購入しました!
本にも書かれていますが、レトロゲームを扱う本は数多く出ていでも、非売品ソフトをピックアップした本は世界でも初でしょう。もちろん、ファミコンやゲームボーイ、プレイステーションといった昭和時代の懐かしのタイトルだけでなく、ちょっとレトロなDSやPSPやPS3、そして3DSといった比較的新しいタイトルも扱っています。
 
およそ160ページというボリュームをじろのすけさんは仕事と家事と子育てをしながらの合間をぬって4ヶ月で完成したという話だけれど、以前『ゲームラボ』(三才ブックス)で連載してた内容の再掲ではなく、全て書き下ろしだというのだから凄い!
 
実際に読んでみて、この密度、この情報量、まさにじろのすけさんの集大成と呼べる内容が素晴らしいですね。もう圧巻!
店頭デモソフトや抽選プレゼントなどの非売品タイトルだけでなく、実際に発売されたバージョン違いソフトや通信カートリッジやインディーゲームなど非売品ソフト以外のタイトルも掲載されていますが、それも含めてじろのすけさんの本なんでしょうね。基本的にゲーム画面のスクリーンショットはなくパッケージ画像のみの掲載で、ページのスペースの都合上と資料性を考えると仕方ないですが、パッケージ画像だけでも十分に楽しめます!
非売品ソフトは終わりの見えない沼の世界だけに全てを掲載しているわけではないものの、代表的なモノ、珍しい物はフォローしているので物足りなさは(少なくとも自分には)なかったです。特に通信カートリッジに力を入れているところがじろのすけさんらしい。
 
そして、桃鉄スペシャルといった、昔じろのすけさんとトレードに使ったソフトが掲載されていたのも何気に嬉しい(笑)
 
個人的に感動したのは、最初のページの「はじめに」。
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「ゲーム好きだけれど、ぜんぜんやれていない」という方々でも、「自分はゲーム好きだ」と胸を張って言っていいと考えております。「ゲームを集めるだけでも、こんなに楽しい」ということを、少しでもお伝えできたらと思います。
 
さすがに言葉選びが上手いなあ、じろのすけさん。自分だったらもっと強気で書いてしまうところ(笑)
中には、やりもしないゲームを買うのは理解できないみたいな発言もわりと聞くけれどもr、人の価値観というのは他人の物差しで図るものではないワケで、いちいちクチを出すのはおかしい!(笑)
 
しかし、じろのすけさんは本当に多忙だよなあ。いつだったか忘れたけれど、深夜の一時過ぎぐらいに彼からメールが送られてきたことがあって(誤解ないように云うと自分自身はいかなる時間帯でもメールはOK。そもそもメールはそんなものだし)、育児でようやく今落ち着いてこの時間になったと聞いて、子供を持つことの大変さを思い知りました。その中での執筆活動は凄いよなあ…やっぱ。自分なんてタイムカードを押す20分前に起きるどころか事務所でも床で寝てしまうような(もはやイス寝でもないw)山岡士郎もびっくりなグータラ人間なんで素直に尊敬します!今の生活で子育てしたら過労で死んでしまう!と思ったけれど、
そもそも結婚する予定さえもなかった…(涙)
 
 
この本でスーパーファミコンの『SM調教師 瞳』シリーズについて触れてますが、関係者インタビューが掲載されたこちらの同人誌と合わせて読むことをオススメします。
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関係者自ら語っているだけに今まで知られざる裏話多数だけれど、何よりも任天堂の初心会ルートで瞳シリーズが流通してたという事実が一番の驚きだった。この本を読めばその理由には納得だけれど、
任天堂と関係深い初心会で任天堂非ライセンス商品を扱ってたなんて凄いよなあ…
おかげでシリーズ累計10万本以上売れたようだけれど。そして数千から一万本ほどの新品の『スーパーメトロイド』(任天堂)が瞳に変えられて、
今そのスーパーメトロイドの新品未開封が現在スーパーポテトで69,800円で売られているのを見ると色々と考えさせるものがある(汗)
 
 
…話を脱線してしまったけれど、出版業界が冬の時代において発売から1週間ほどで重版が決まったのは凄い快挙です!
非売品ソフトの世界は、こういったら失礼だけれどニッチな世界と思っていただけに、引っ掛かる人には引っ掛かるんだなあ…と認識。
近年、同人誌の方でBEEPさんやぜくうさんやみぐぞうさん等のすごい本が相次いで出してきたせいもあって正直商業誌に物足りなくなってきましたが、いやいや今回のじろのすけさんの本はそんな同人誌に並ぶ濃い本だと思います。しがらみの多い商業誌でアングラな商品まえ掲載されている本はそう出せないですからね。
…と、今は亡き元ゲー○サイド編集者がぼやいてましたし(汗)
 
 
 
この本を読んで自分もじろのすけさんが持ってなさそうな非売品ソフトを部屋から探ってみたけれど(体験版除く)、お恥ずかしい話これしかぐらいしか持ってなかった(汗)
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そういえばこの本を読んで初めて『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル ファイナルバージョン』(バンダイナムコ)の金メッキバージョンが存在することを知りました。
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上の画像は手持ちのファイナルバージョンだけれど、実際に流通しているのは銀メッキ。
しかし、17年ほど前、本作の作者であるゲームスタジオの遠藤雅伸氏いわく、2ちゃんねえる(現5ちゃんねる)の書き込みで金メッキバージョンについて触れていて、当初は見間違いか勘違いだと思ってたけれど、もしかしたらバンダイに最初に見せられたサンプルが金メッキだった可能性も出てきましたね。ご本人もユーザーに配布されたバージョンはかなり後年になって初めて実物を見たという話ですし…。

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