数日前の話題だけど、週刊少年チャンピオン連載の『鮫島、最後の十五日』の作者である佐藤タカヒロ先生が亡くなられた話で、年齢がまだ41歳と知って、自分と同じ年であることに驚き。漫画家として脂が乗ってきた頃合なのに…。
週刊連載は過酷とはいえ人間いつ死ぬか分からないわけで、今後自分がどう思い残す事がない人生を送れるかと考えても、やっぱ思いつかないから、色々と考えている人は凄いよなあ…。考えるのが面倒な自分にとっては、だけど(笑)
還暦を迎えたらゲームを処分することは考えてるけど、残り20年無事に生きているだろうか?という純粋な疑問が芽生えてくる(汗)
●メガCDのアレコレ
メガCDソフトの開発に携わった方から聞いた話なんだけど、公開されたカタログスペックが凄まじい割に、実際に作ってみるとカートリッジの方が断然作りやすかったらしい。
というのは、メガドライブのハードの仕様が要因で、メガCD側のバッファから本体のV-RAMに転送するスピードがかなり遅くて、毎フレームごとにラムに転送してアニメーションさせる手法が厳しかったとのこと。
『セガクラシック アーケードコレクション』収録の『ゴールデンアックス』が一人用専用になったり(同じく収録タイトルであるベアナックルの二人同時プレイが再現できたのは最初から30fpsだったから出来たのかな?)、『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』のスピンダッシュの仕様が異なり通常ダッシュのアニメーションの使い回しになったのもそれが要因だそう。
フレームレートが30fpsに、連打スピードが遅くなったり、武器攻撃や投げモーションといった一部アニメーションがズれる等、全体的にスピードが遅い!と言われた『ファイナルファイトCD』も、やはりV-RAMへの転送スピードによるもので、メガCDじゃなくて大容量のカートリッジだったらより高い移植ができたようだけど、当時大して売れなかったメガCD普及の起爆剤という政治理由があったから仕方ない(笑)
メモリは6メガビットもあったので、同時期に出たPCエンジンスーパーCDロムの2メガビットよりも大きく、一見性能はメガCDの方が上に見えるけど、実際のCDロムのゲーム市場はPCエンジンの方が上だったわけで、メガCDが出た後もメガドライブはカートリッジが主流だったのを見ると、この作りにくさが影響を受けたのかな…と思わなくもない。その中でゲームアーツとコアデザインは凄い頑張ったなあ…と思う。
そして、セガのメガCDソフトといえば『ファンキーホラーバンド 惑星ウッドストック』を色んな意味で思い出す人は多いと思う(笑)
あれだけ中古が大量に出回ったのに近年全然見なくなり、ゲームコレクターのベラボーさんにソフトがあったら譲って欲しいとお願いしたら、なんと無償で20枚送られてきた思い出があるんだけど(笑)、それはともかく…
セガ初のメガCDソフトのくせにローンチでの発売ではなかったり、しかも内製ではなく実は外注開発だったり、ユーザーの評価がボロボロだったけど、実は自分としてはそこまで悪くなかったりする。
確かにグラフィックはヘボいし、クリアまで短時間という指摘は認めるけど、それまで発売されたメガドライブのRPGはどれもクリアまで苦行のゲームが多すぎて、「普通にクリアできる」のがどれだけ大きかったか…
技術面は凄いうながらシステム的にもバランス的にも微妙なファンタシースターシリーズ、マニアックで難解なシステムのソーサリアン、凝りに凝ったシステムが返ってプレイ難易度を上げている(しかも一部タイトルはバグだらけ)のテレネット・ウルフチーム製RPG、レベルを上げないと死ぬ・レベルを上げても比例してザコが強くなるという常にバランスの悪いまま進めなければいけない講談社製RPGなど、振り返ってみるとマゾゲーばかりなんだよなあ…。当時ソフトがなくてクリアまで遊んだけれど、同年1991年発売の『シャイニング&ザ・ダクネス』を除くと、今思えば修行僧のようなゲームばかりだったな(笑)
…あ、メサイヤの『ソーサルキングダム』は当時は普通に遊んでたけど、最近やり始めたら序盤のコボルトにボコボコにやられたんだけど、ここまで難しかったっけ?
そんなウッドストックだけど、エンディングにはクオリティの高いビジュアルシーンとボーカルありの豪華さで、実に感動的。従来のセガゲーにありがちなクリアに苦労したから達成感があったという意味での感動ではないのがポイント。
報われない話がずっと続き、苦労のあげく中途半端なエンディングを見せられた『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』よりも全然感動できるラストだったんだけど、やっぱクリアまでのキツさのおかげでゲームの内容はこっちの方が覚えているんだよなあ(笑)
ウッドストックの当時の投売り状況からウッドストックのデッドストックと言われたけど、デッドストック(未開封)状態で何枚か所有している(笑)正直、そこまで大量に投売りで売っているのを見ていなく、むしろ大量に新品が売れ残ってたのがPCエンジンアーケードカード専用の『餓狼伝説2 新たなる闘い』(ハドソン)の印象なんだよなあ。発売前に続編『餓狼伝説スペシャル』の発売告知をしてたのは素人ながら何も考えてないよな…と思った。そりゃ買い控え起こるわ!