先日発表されたタイトーのNintendoSwitchソフト『ダライアスコズミックコレクション』の特装版が16,800円という高額さにびっくりしたけど、昨年に発売されたCD7枚組サントラ『DARIUS 30th ANNIVERSARY EDITION』が15,000円ほどしたと思えば、ゲームが遊べる分安いのでは?と思うようになった(笑)
もっともゲームサントラなんて余程のメジャークラスのタイトルじゃない限り数が出ないから高くせざるを得ない事情もありそうだけど(ダライアスはシューティングとしてはメジャーだけどそもそものシューティング市場自体が…)
そのNintendoSwitch版の開発元がエムツーとの発表があったけど、ここで注目したいのはマスターシステム版『サーガイア』が収録されているということ。
『サーガイア』はPAL圏で発売されたタイトルだけど、NTSC環境で遊ぶとフレームレートが異なる為にゲームスピードが全体的に上がるので、そのまま移植してしまうと本来意図するスピードにならない…という話を聞いたことがある(笑)
エムツーが以前移植したプレイステーション2の『エイリアンソルジャー』(セガ)の欧州版は、NTSCでありながらPALと同じ挙動になるよう苦労したという話を当時のインタビューで見たけど、レトロゲーム移植の壁はこんなところにも弊害があると思うと、マニア相手の商売は儲からなさそう(汗)
話は戻るけど、マスターシステム版『サーガイア』がNintendoSwitchに移植できたということは、エムツーが現在権利を持つ『パワーストライクII』の移植にメドが立ったのだろうか?
こちらもPAL圏でしか発売されていないコンパイル開発の『アレスタ』シリーズの実質最終作の一つ(もう一つはGGアレスタII)だけど、欧州でもマスターシステム末期の発売のために出回りが悪く、世界的に見てもかなり希少なソフトで、実際に自分も入手に苦労した上に、ブラジル(TEC TOY)版に至っては幻過ぎて見たことさえない…(汗)
アレスタファンにとっても幻のタイトルだけにエムツー側も移植したいタイトルの一つと発言してるけど、PALの壁を突破した今ならば少しは可能性が大きくなった…と前向きに思いたい。ソフトを持っている自分でも、レトロフリークで強引にPAL環境で遊んでいるぐらいだし、それを現行ハードで手軽に遊べるならそれに越した事はなし!
ただ、グラフィックに関してはHDMIの鮮明でハッキリクッキリしたグラフィックよりも、コンポジットの滲みのあるグラフィックの方が好みだったりする。自分にとってセガマークIII&マスターシステムはファミコンにはない淡いグラフィック(特に青系)が魅力なのに、画面の滲みがなくなるとその淡さがなくなり、あまり魅力的に感じないんだよなあ。もし移植されるならば、コンポジット入力相応のグラフィックも再現して欲しい。エムツーはニンテンドー3DSのセガ3D復刻でそれをやってくれたから大丈夫な気がするけど(笑)