すでにご存知かと思いますが、コナミデジタルエンタテイメントの人気ボードゲーム『桃太郎電鉄』が任天堂よりニンテンドー3DSに復活です!
タイトルは『桃太郎電鉄 たちあがれ日本!!』。東北大震災の煽りを受けて発売中止となったWii版への思いを込めたサブタイトルとも受け取れ、「たちあがれ桃鉄!!」という二重の意味と感じるのは私だけでしょうか?
さすがに毎年とは言わなくても(マンネリ化するので)、任天堂の『マリオカートシリーズ』のように一機種に一本は欲しい定番タイトルなので、この流れが他機種へと続けばいいですね。そして任天堂が作る桃鉄がどのような出来になるかも気になるところです。
しかし、桃鉄の件でもそうでしたが、ネットでの「コナミはIPを死蔵させている」という意見にはゲンナリするんですよね。死蔵するどころか、むしろ他社に比べて自社のコンテンツの配信は積極的だし、ハムスターのアーケードアーカイブスやProjectEGGのように他社へのライセンス対応は柔軟だし、今年で30周年を迎えるあさいもとゆき先生の『ファミコンロッキー』絡みのイベントはまさにコナミの協力があってのことですし、ここまでやってくれて、それでもまだ「IP死蔵するな」なら一体どこまでやれば気が済むんだろうと思う。
新作を作らなければIP死蔵も当然と言ったら、これは別にコナミに限った話じゃないし、ジャレコの権利を引き継いだシティコネクション社に至ってはDMMがスーチーパイの新作(しかも昨年サービス終了)と、誰が求めたか謎な燃えプロ新作以外、ジャレコの新作を出していないんだぜ?
すまん、新作出せというクレームが来るほどジャレコファンはいなかった…
また、ゲームを開発する気がないなら、やる気があるメーカーにライセンスを(タダで)譲れ!みたいな頭が痛い意見も見かけますが、それは冨樫義博先生に対して「HUNTER×HUNERT描く気がないなら他の作家に権利を譲れ」と言っているようなものだし、あるいは大家さんに空き家があるならタダで部屋を貸せと言っているようなものだし、その人にとって娯楽コンテンツは慈善事業でやっていると勘違いしているみたい。
新作、例えば『グラディウス』の新作を作りたいと名乗り出るメーカーが現実的にいるとは思えないんですよね。息の長いシリーズだけにプレッシャーもあるだろうし、高額な開発費を掛けても今となってはシューティングで売れる見込みは少ないし(他社ですが、ダライアスバーストの新作は奇跡だと思っている)、コナミが『グラディウス』を出さないんではなくて、売れないから出さないんでしょうね。だから数分で数千円稼ぐスロットでしかグラディウスの新作を出さないと(笑)
それに、版権フリー化したら大変なことになるぞ!
わからん人にはわからんネタですみませんが(笑)、思い出は美しいままに、こち亀のように勇退させてやれよ、とは思う。
私の場合…
社員A「コナミのIPを手に入れたぞ!」
社員B「しかもマニア人気が高い悪魔城ドラキュラだ!」
社員C「これでコナミIPも安泰ですよ社長!」
みやた社長「ダメだ!主人公は上半身裸だ!迫り来るフード男を倒しつつ宙に浮かぶ烏龍茶をゲットするゲームにしろ!開発コードはISAOだ!それ以外許さん!」
社員一同「………」
ライセンス管理大事!
ちなみに『グラディウスV』を作ったトレジャーはライセンス管理以外ほとんど機能していないようだし、同作の開発の中心人物だった井内ひろし氏は現在奇しくも『グラディウスリバース』を作ったM2に在籍していますが、現状のM2の製作体制を見ると現実は難しそうですね。同社の東亜シュー移植とアレスタ移植の話が全然進んでいないのを見ると(禁句)。