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Channel: TVゲームをこよなく愛する駄目人間のブログ(略して「こよゲー」)
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魔天の創滅チラシ

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日曜に買ったNESソフト『ゼビウス』(バンダイ)、さっそくレトロフリークで起動させました。
日本ではファミコン最初期(1984年)にナムコットが出したソフトでしたが、バンダイが4年後にわざわざアメリカに出すのだから、何かしらの変更点があるんじゃないかと思って遊んでみたのですが、タイトル画面の表記以外はまんまでした。
日進月歩の激しい80年代のテレビゲーム黄金期において4年前のゲームはもはやジュラ紀や縄文時代並に古いゲーム扱いですが、そんな化石級ソフトをロムに焼いてフルプライスで売りつけたバンダイに暴動が起こったんじゃないかと勘ぐりたくなります(余計なお世話)
 
そういえば続編『スーパーゼビウス ガンプの謎』って向こうでは未発売なんですね。あれのアーケード版、久し振りにやりたいんだけれど、基板が流通しているの過去に一度も見たことない…
 
 
 
●魔天の創滅チラシ
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「アルナス、お前の後ろに立つ影は何者だ!!」
講談社総研が93年12月に発売したメガドライブRPG『魔天の創滅』のチラシ。
発売延期を繰り返し、発売された頃には当時のメガドラ大作RPG『ファンタシースター 千年紀の終りに』(セガ)と発売がバッティングしてしまい注目されずに消えてしまったゲームですが、実際にエンディングまで遊んでみて
その方がユーザーの為になったと思います(爆)
 
それはともかく(笑)、このチラシは延期が決まる前のかなり初期に作られたチラシですが、完成品とは異なる仕様がいくつかあったので挙げてみたいと思います。
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>メガドライブ初の学習機能付きAI(人工知能)によるオートバトルを実現!
超絶シビアなゲームバランスのせいかオートに任せられなくて、いつも手動でコマンド選択しています…本当にこのゲームのAIは賢いのだろうか?
 
>仲間の唱えた呪文を覚えて魔法を使いこなせ!
実際の仕様は異なっていて、呪文を使えるようになるためのアイテムを道具屋で買うか、レンタルショップで借りるかとなっています。
 
>各キャラクターの個性的名必殺技を駆使して、モンスターを打ち倒せ!
必殺技というか、初期に仲間になるスライムが持つ「あっさつけいたい」(成功すれば敵を一撃で倒す必殺技)は最後まで重宝しました。というか、スライムがいなかったらこのゲームはクリアできなかったと本気で思います!(笑)
 
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>モンスターとの戦闘だけでなく、艦船に乗り込んで繰り広げられる艦船同士の戦闘を戦い抜け!
そんなシーンありません(笑)。乗り物に乗ったままの状態で戦闘するRPGは奇しくも同時期に発売された『ファンタシースター 千年紀の終りに』(セガ)で実現されています(笑)
 
>アニメーションによる壮大なストーリー展開。
ビジュアルシーンどころか、そもそも止め絵の一枚絵のシーンさえなかったような?そして、『ファイナルファンタジーシリーズ』(スクウェア・エニックス)『幻影都市』(マイクロキャビン)のようにフィールド上のキャラクターがイベントで簡単な演技をすることもなかったはず。1993年の時点で8メガで大作RPGを作るのは無理がありまくったんだろうな。
 
>最後に明かされる新たな真実とは?!…。
真の黒幕が登場したと思ったら、そのまま終わってしまうシナリオなんだけれど…
破綻しまくったゲームバランスのゲームを何とかクリアした挙句、このエンディングは酷いよ!!
 
発表から発売までに時間が掛かったゲームだけにかなり仕様が異なりますが、前述した通り、これだけの要素を8メガで実現させるのには無理があったんでしょう。チラシにゲーム画面が一切掲載されていないのも、それだけ開発が遅れたとも読み取れますし。同時期の『ファンタシースター 千年紀の終りに』(セガ)が24メガカートリッジ採用だったので、比べれば見劣りしまくるし、発売延期を繰り返した事情や8メガで作らざるを得ない事情なんてユーザーにして見れば関係ない話で、私としては発売できたという事実が衝撃です。
 
あと、この時すでにメガドラ界で名を馳せていた名コンポーザー岩垂徳行氏(代表作:ラングリッサーシリーズ、LUNARシリーズ、グレイランサー、ゼロウイング、ダライアスIIなど)が本作でも作曲担当していたのに、チラシでは一切それについての記載がないのは勿体無いというか、売る気がなかったのか、今となってはわかりません。ボロクソに評価されているこのゲームでも曲だけは評価されてましたから。
 
色々と書きましたが、個人的に最後までプレイするほど思い入れのあるソフトだし、そんなゲームのチラシを時代を越えてゲットできたのは、興奮するほど嬉しいです。
 
しかし、親会社である講談社には絵の描ける逸材は腐るほどいるはずなのに、こんなド下手なイラストレーターを採用したのは疑問。
やっぱ売る気なかったのかな。

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