手塚治虫って漫画に詳しくない人でも生前から「漫画の神様」と称えられるほどの巨匠でしたが、遺作と言われると作品を思い出せる人は少ないな…と、BEEP@秋葉原で購入したPCエンジン版『青いブリンク』(NHK/ハドソン)の販促チラシを購入してふと思いました(ちなみにチラシは300円で購入)
元々この作品は手塚先生が原案・監督を務めたTVアニメで、1989年4月~1990年3月にNHKより放映されました。実際の手塚先生の作品の関わりはメインキャラクターと20話までの物語構成で、5話のあらすじを仕上げたところで亡くなられたそうです。物語を簡単に説明すると、皇帝にさらわれた父親を救いに仲間と一緒に冒険するという、とても分かりやすい冒険活劇アニメです。
ただ、主人公の父親が童話作家で、皇帝の秘密や行動などがテレパシーという形で分かって、それを元に童話を書いている…という設定のせいで皇帝の正体が誰なのか大体読めてしまうし(笑)、物語のオチがアレなので今でも賛否あるアニメですが、もしこのアニメが最後まで手塚先生が手掛けていたらもっと違う結末になったんじゃないかと思うと惜しい気もしますが、アニメの製作進行中に監督が亡くなられるというアクシデントがあった中でよくスタッフはここまで仕上げたと思います。
そういえば主題歌にアイドルとして有名な南野陽子さん(オープニングテーマを担当)と中山忍さん(中山美穂の妹でエンディングテーマを担当)を起用していたのも何気に凄かったです。前番組の『アニメ三銃士』では酒井法子さんを起用していたので、当時のNHKのアニメ担当はアイドル好きだったんでしょうか?(笑)
ところでこのPCエンジン版、チラシを見る限りだとハドソンが販売元となっていますが、実際に発売された商品はNHKエンタープライズからとなっています。そして開発元は『ワンダーボーイ』『モンスターランド』で知られるウエストンです。グラフィックのタッチはまさにウエストンっぽい柔らかいタッチですが、サイドビューでパーティを連れて行動しているのを見ると『ソーサリアン』(日本ファルコム)を彷彿させます(笑)
なかなかいいゲームでしたが、肝心のアニメがマイナー扱いだったことと、放映終了直後に発売された為、PCエンジンユーザーにもあまり知られなく消えてしまった印象があります。ウエストンファンは押さえるべきタイトルかと(笑)
最近知ったのですが、セガからはボードゲームが出ていたんですね。
肝心の商品を持っていないのでヤフオクからの画像拝借ですみませんが(汗)、NHK作品だけにセガは番組スポンサーではない(TVCMで宣伝はできず)ので商品としてもあまり知られないマイナーアイテムかと思われます。いかに玩具の売れ行きはTVCM効果が大きいか思い知りました(笑)
なお、『青いブリンク』とほぼ同時期にテレビ東京系列で同じく手塚アニメである『ジャングル大帝』が放映されていました。こちらはタイトーよりファミコンで発売予定でしたが、残念ながら発売中止に…
面白そうなアクションゲームだっただけに残念ですが、この時期はスーファミの発売直前で、出たとしても注目されなかったんだろうな。実際、これを発売日に買うか?と当時の自分に聞いても絶対買わないだろうし(爆)
仕方ないので代わりにヴァージンゲームスが出したライ●ンキング(SFC/MD)でもやるか!(手塚るみ子様にはナイショダヨ…)