現在、埼玉の川口の映像ミュージアムで開催されている「あそぶ!ゲーム展 ステージ2 ゲームセンターvsファミコン」に今さらながら日曜日に行ってまいりました。
開催から結構経っていることもあり、他のところでもレポートされているので、ここでは個人的に興味を持った展示品を幾つかピックアップします。
●ゼビウス1,000万点への道&ゲームフリーク
当時高校生だった、うる星あんず氏が手掛けたゼビウスの攻略本。同人誌でありながら3,000部も売れたという、下手な商業攻略本よりも売れましたが、その割に近年ではこの同人誌が取引されたという話は全く聞かないので、かなりの冊数が海外に流れたんでしょうね(んなバカな)。
画像右の冊子は、今ではポケモンで有名なゲームフリークのミニコミ誌(のレプリカ)。当時の事は知らないですが、個人が作ったミニコミ誌を置いてくれる本屋があったとは、著者の田尻氏のインタビューで初めて知りました。当時はメロンブックスといった委託屋がなかった時代ですし(笑)
●バブルシステムとデコカセットシステム
『グラディウス』で有名なバブルシステムと世界初の汎用システム基板であるデコカセットシステム。どちらも死ぬほどメンテが大変なシステム基板が故に、動体品はかなりレアかと。デコカセの方は近年、マフィアさんといった有志によって保存方法が確立されましたが、バブルシステムもメンテ方法が確立する日が来ることを祈っています(他力本願)。
●初代ゲームボーイ
ソフトはスクウェア・エニックスの『魔界塔士Sa・Ga』。しかし、今見ると初代ゲボ(ゲームボーイの略称)の液晶が死ぬほど見づらい上に、バックライトやフロントライトさえもなく、スクロールの残像が酷いですね…。実機にこだわるマニアでも実機で遊ぶ場合は改造を施すぐらいはノーマルな状態で遊ぶのは辛いほどですし…。これを普通に遊んでいた昭和の人は偉いと思います(汗)
と言いつつ、当時は他にやるものもなくてバグ技を駆使して2時間以内でクリアする程度はやり込みましたが(笑)
●X68000
シャープの16bitパソコンX68000。ゲーム機として見ればアーケード移植に強い印象ですが、デモってたのが思考型の歴史シュミレーションの代表格であるコエテク(コーエーテクモゲームスの略称)のノブヤボの全国版(信長の野望 全・国・版の略称)というのが激渋だろwwwwwww(アーケード版グラディウスが展示されてた為ので初代X68k同梱のグラディウスは被るからNGだろうし、展示品のジャンル的なバランスを考えて歴史シミュレーション枠として選ばれたと思う、思うけど…)
ちなみに隣で稼働してたNECのPC88は今でもシリーズ展開をし続ける日本ファルコムの『イース』の第一作だったのが逆に普通すぎるように見えました(笑)
●メガドライブ
セガのメガドライブは『ザ・スーパー忍』の初期版がプレイアブルでした。その隣の説明文がやたらマニアックですが、修正版を当時買えた人はどれだけいるのかなあ。
ちなみに、その横に稼働してたPCエンジン(白い初期型)は『R・TYPE I』でした。ブラウン管テレビによるRF接続で画像がボケボケでしたが、今となっては鮮明ではない画質は逆に味があっていいですね。高画質だけが脳じゃないし。それでもWiiUバーチャルコンソールのファミコンタイトルの画質だけは未だ納得しないけど。
他にも、『ゼビウス』(バンダイナムコ)の貴重な企画書やイラスト原画、『ドラゴンクエスト』(スクウェア・エニックス)、『ファイナルファンタジー』(スクウェア・エニックス)、『ボンバーマン』(コナミデジタルエンタテイメント)、『悪魔城ドラキュラ』(コナミデジタルエンタテイメント)、『MOTHER』(任天堂)といったファミコンソフトのパッケージが展示されているのに何故かここだけ撮影が禁止だとか、その時代を代表するアーケード作品がプレイアブル展示される中で、『カルノフ』(Gモード)が異彩を放ってたりとか、前回のようなスペイン(スペースインベーダーの略称)以前の絶滅危惧種レベルのビデオゲーム展示こそはないですが、フリープレイで510円の入場料が安く見えるボリュームある内容は素晴らしかったです。
数ある展示品でも、一番嬉しかったのはアタリの『メジャーハボック』がオリジナルの筐体で遊べたのが大きかったです。
ベクタースキャンという特性上、ある意味でエミュレータでも再現できない、真っ暗な画面に色白く光る線画(線は白だけじゃないけど)の美しさに見惚れました。動きも滑らかだし、演出もカッコいい!ぶっちゃけこれだけでも会場に遊びに行った価値はあったといっても過言ではありません!現存するベクタースキャンモニターのレアさから、前回の『スペースウォー!』『ポン』のオリジナル筐体展示に匹敵するレア度だと思います。
今回は電車とバスを駆使して会場に向かったのですが、乗り物の中で寝てしまい、その日のうちに3回も乗り過ごしてしまいました…近年の体調の悪さも手伝って一時間近く乗り物に乗るのが苦手なようで、毎日片道一時間以上掛けて通勤する日との凄さを改めて思い知らされました!死ぬ思いして一時間掛けて出勤したら仕事にならんでしょ…実際、事務所でぶっ倒れた経験もあるし(汗)