今は亡きハドソンのファミコン参入第一弾ソフト『ロードランナー』、数ある移植版の中でも私はこのファミコン版が好きなんですよね。
この手のパズルゲームが苦手な私でも50面クリアできるぬるさが(笑)
もっとも続編『チャンピオンシップロードランナー』は一面もクリアできませんが(爆)
そんなファミコン版ですが、オリジナルをやった人から言わせると
「ステージ全体が画面に入りきれていない時点でパズルゲームとして破綻している」
という指摘も多く見受けられるんですよね。
解像度の問題もあるかも知れませんが、グラフィック的にファミコンより劣るSG-1000版は一画面だったので、ファミコン版も決して一画面化は不可能ではなかったはずです。
これはファミコン初期に発売された任天堂タイトルは同名のアーケード版と遜色のないグラフィックだっただけに、オリジナルの『ロードランナー』のまま移植したらキャラが小さく、グラフィックが地味で、見栄え的にもアプローチが弱いとハドソン側が判断したのでしょう。ファミコンと同時期に発売されたゲーム機よりも圧倒的にグラフィック面で優れていたのに、オリジナル通りの単色キャラじゃ、ファミコンからTVゲームを始めた人には物足りないですからね。
「遊べばグラフィックは些細な問題」という意見もあるとは思いますが、まず買ってもらわなければ遊んでくれないわけで(当時は体験版なんて便利なものがないですし、店頭デモ機も少なかった)、ある程度のハッタリは必要です。
実際に私が小学生の頃、オリジナルに比較的忠実なSG-1000版を見て、その地味すぎるグラフィックに面白そうに思えませんでしたもの。やはり見た目は重要です。
結果的に、ハドソンがゲームシステムを犠牲にしてまで見栄えをよくして作られたファミコン版は、最終的に100万本を超える売り上げを達成したわけだから、この時の判断は正しかったと思います。
でなければ今でも語られ続けられることはないですし(SG-1000版の現状を見ればわかる)、熱心にエディット面をアップしているサイトもあるぐらいですからね。
ふと、
「ハドソンのゲームで」
「ゲームシステムを犠牲にして」
「キャラを大きく見栄えをよくした」
というフレーズを聞いて、とあるゲームを思い出してしまった…
それは、、、、、、
PCエンジンソフト『THE功夫』
ハドソンのファミコン参入第一弾タイトルが見栄えをよくしてアピールしたゲームなら、同じくハドソンのPCエンジン参入第一弾タイトル『THE功夫』(ただし直前に発売延期され、実際は第三弾タイトル)も、『ロードランナー』と同じ手法で作られたタイトルといえそうです。
ファミコン版『ロードランナー』の魂はこんなところまで引き継がれていたのです!
今まで『THE功夫』をバカにしていた人はここで考えを改めて欲しいですが、一番バカにしているのは、こんなアホなブログを書いている私かも知れません(笑)
こんな素晴らしいソフトを、ハドソンが倒産した後も新ハードが出るたびにかなり高い確率で、あくまでオリジナルのまま配信してくれるコナミには感謝でいっぱいです!
後にハドソンの関係者(外注のI氏)から聞いた話ですが、
「全てを犠牲にしてでもキャラを大きくしたTHE功夫」
はアンケートハガキではかなり好評だったようです。
非売品ソフトコレクターとして知られるじろのすけ先生も言ってましたが、あの当時のデカキャラのゲームはそれだけでも売りになりましたからね。
そのじろのすけ先生がその当時にチェックしていたデカキャラのPCエンジンゲームは、、、、、
バンダイナムコゲームズの『ワンダーモモ』であることは、うちのブログの常連さんだけの秘密だ。
…というか、相変わらず勝手にネタにしてすみません、じろのすけ先生…